共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     1月25日 鹿児島

   ストップ!川内原発再稼働

     
全国集会に三千人結集しデモ行進
    

 

 原子力規制委員会の新基準に基づく初めての再稼働が今春にも策動されているのが川内原発である。九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働阻止を訴える全国集会が、一月二十五日鹿児島市の天文館公園で開かれ、三千人が結集した。
 主催は鹿児島県の九十二の市民団体で作る「ストップ再稼働! 3・11鹿児島集会実行委員会」で、はじめに基調が提案された。「原子力規制委員会の適合性審査後、十一月に鹿児島県知事と薩摩川内市が再稼働に同意したが、九周辺自治体の中のたった一つの議会の賛成だけで再稼働してはいけない。いちき串木野市、日置市、出水市の議会は同意権を求めており、姶良市議会は再稼働に反対し一号機の廃炉も求めている。私たちは現在三十キロ圏内自治体の議会承認(同意権)と住民への説明会開催を求める全国緊急署名を集めているが、この署名を三月二日に福岡の九電本社に突きつけて抗議していきましょう」と呼びかけた。
 次にさよなら原発一〇〇〇万人アクション実行委員会、原発をなくす全国連絡会、首都圏反原発連合が発言した。さらに再稼働阻止全国ネットから今後の闘いとして、「川内を止めることは、全国の原発を止めること」と強調。「二月四日―五日鹿児島の女たちと福島の女たちが上京しての官邸前抗議行動、九電東京支社・東電への抗議行動、さらに経産省前テントを守るたたかい」を提起し、これを全国の力で取り組みましょうと呼びかけた。
 続いて金曜行動全国交流会が、前日二十四日に初めて全国の三十以上の金曜行動代表者が総結集して大交流会が開催され、全国では三百箇所で金曜行動が行われていると報告した。
 特別ゲストの広瀬隆さんは「二〇一六年に電力自由化されれば原発を抱える電力会社は市場で太刀打ちできなくなり、原発にかかっている諸経費が償還できなくなるのを非常に恐れている。われわれが新規の安い電力会社を選ぶだけで既存の原発をかかえる電力会社に勝てるのだ」と語った。次に衆参の国会議員からの挨拶に続き途中、司会から福岡サウンドデモ裁判が勝利したとの紹介もあった。
 続いて、東京電力福島第一原発のある福島県大熊町から同県会津若松市に避難している木幡ますみさんが発言をおこなった。「先日東京電力は汚染水対策は今年度中にはできないと国に謝ったが、よもや増え続ける汚染水をこのまま海に流してしまうのではないかと漁民が反対している。魚が汚染されて、それを人が食べたらセシウムやトリチウムは骨にくっついて離れなくなり、被曝する。放射能は風で飛ばされ郡山にある私の実家は大熊町から五十キロも離れているのに昨年四月に十五マイクロシーベルトを記録した。(レントゲン室でも〇・五マイクロぐらい)。私が二〇〇三年に福島原発のモニターをした時に所長に津波対策のこと、自発電源を地下から上に上げてほしいこと、メルトダウンの訓練はやっているのかなど要望・質問したが、所長は地震なんて何千年に一回しかこないし、コストがかかるんだからと簡単に押し切られてしまった。しかし3・11震災が起きて心配していた原発事故につながり、わたしたちは二度と帰ることができなくなってしまった。こんな悲しいことをおこさないために再稼働を許さずがんばっていきましょう」と訴えた。
 さらに玄海原発現地、原発いらない九州実行委、隣県熊本・宮崎、薩摩川内の取り組み、川内に続いて再稼働が策動されている福井から原発をなくす裁判の会と発言が続いた。最後に「再稼働のスイッチは押させない1・25鹿児島アピール」を採択し、市内を約二・五キロメートルにわたりデモ行進して再稼働反対を市民に力強く訴えた。
 川内原発の再稼働は、四月にも強行されようとしている。今も避難生活を余儀なくされている十三万人におよぶ福島住民と思いをひとつにして川内原発再稼働阻止に全国から総結集しよう。


 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.