共産主義者同盟（統一委員会）

■11月9日　東京

　反戦闘争実が集会

広範な諸団体が結集し、安倍政権打倒掲げ街頭デモ
　　　　

　
　
　十一月九日、渋谷区宮下公園において、「安倍政権打倒！　日米安保破棄・新ガイドライン粉砕！　辺野古新基地建設を許さない11・９反戦行動」が「有事立法―改憲阻止　反帝国際連帯　反戦闘争実行委員会」の主催で闘われた。
　結集場所の宮下公園には反戦闘争実をはじめ、安倍政権打倒を掲げて闘う広範な諸団体が結集した。
　午後一時半すぎ、渋谷一周のデモ行進に打って出る前の打ち合わせが開始された。
　司会の派兵反対実が、「安倍政権は、集団的自衛権の『合憲』化を強行し、戦争への道を突き進んでいる。安倍政権打倒を掲げた街頭行動を闘い抜こう」とあいさつした。
　つづいて、結集した闘う仲間から次々と連帯発言が行われた。
　はじめに都教委包囲首都圏ネットが発言に立った。昨年十一月に都立田無工業高校の生徒が「防災訓練」と称して、自衛隊朝霞駐屯地で隊内生活体験（軍事教練）に動員された実態を明らかにした。今年は、都立大島高校の二年生三十三名が神奈川の武蔵山駐屯地において、自衛隊方式の訓練をさせられようとしていることを暴露し、教育現場に軍靴が侵入することを阻止しようと訴えた。
　つづいて、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが発言に立った。沖縄人民が反対しているにもかかわらず、安倍政権は辺野古新基地建設を強行していることを弾劾。沖縄知事選では、普天間閉鎖、辺野古新基地建設阻止を掲げる候補を支持する「オール沖縄」の状況が生み出され、安倍政権の新基地建設に真っ向から反対する沖縄人民の怒りが高まっていることを明らかにした。
　破防法・組対法に反対する共同行動は、「対テロ三法案」が十一月四日に衆議院において何の審議もなされずに通過・可決されたことを報告。この法律が反戦・反基地、反原発、労働運動などを闘う労働者人民を「テロリスト」規定し、弾圧していく新たな破防法であると暴露・弾劾した。さらに安倍政権は次に共謀罪を射程に入れて、国会に法案を出そうとしている。このことを許さず、人民の決起で弾圧法を廃案に追い込もうと訴えた。
　九条改憲阻止の会は、原発再稼働、戦争立法を強行する安倍政権は労働者人民の敵だと断罪。十二月六日に開催する「集団的自衛権の行使容認を許すな／安倍倒せ！集会」への結集を訴えた。
　渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合は、宮下公園に監視カメラが三台も設置されていることを暴露し、監視社会―戦争国家化に突き進もうとする安倍を打倒しようと訴えた。
　ジグザグ会は、反原発を掲げた街頭行動をおこなってきたことを明らかにしながら、デモ申請をしなければデモ行進ができない日本の状況は、国際的に見ておかしいと発言。デモ行進は、労働者市民の当然の権利だと断言した。
　辺野古リレーは、辺野古での海上行動に決起していることや、キャンプ・シュワブゲート前での座り込み・デモ行進、東京の四ッ谷駅前での沖縄の闘いを訴える情宣をおこなったことを報告した。
　つづいて、集団的自衛権行使・戦争国家化を許すな！池袋デモ実行委員会の池田五律さん、米軍Ｘバンドレーダー基地反対・京都連絡会から11・９反戦行動に連帯メッセージが寄せられていることが紹介され、司会が代読した。
　打ち合わせの最後に、参加者全員でシュプレヒコールをあげ、デモ行進に打って出た。
　渋谷の繁華街を「辺野古新基地建設阻止！　安倍政権打倒するぞ！」とシュプレヒコールを響かせながら反戦闘争実のデモ行進が突き進む。往来の労働者市民の注目をあつめるなか、神宮通公園までのデモ行進が貫徹された。デモ終了後、派兵反対実、労働運動活動者評議会の二団体から決意表明が行われた。
　派兵反対実は、安倍政権は、七月の集団的自衛権行使容認につづき、沖縄・辺野古新基地建設の強行、京丹後Ｘバンドレーダー基地建設、岩国・愛宕山米軍住宅建設と戦争への道を突き進んでいることを徹底弾劾。さらに、「アベノミクス」という経済政策は、格差を拡大させ、労働者人民を貧困化の状況に追い込むだけでなく、恐慌へと突入していく政策だと徹底批判した。そして、安倍政権こそがヘイトスピーチの元凶であり、差別排外主義を煽動していると徹底弾劾し、安倍政権を打倒する広範な政治潮流の結集をつくりだそうと訴えた。
　労働者活動評議会は、日米ガイドライン改定粉砕―戦争立法阻止する闘い、民族排外主義との闘いを訴えた。
　最後に参加者全員でシュプレヒコールを上げ11・９反戦行動を終えた。