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■10月31日 東京 狭山事件の再審求める市民集会に3000人 事実調べ・再審開始の扉をこじ開けよう 十月三十一日(金)、十三時から日比谷野外音楽堂において「狭山事件の再審を求める市民集会『不当有罪判決から四十年! いまこそ事実調べ・再審開始を!』」(主催:狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会)が開催された。集会には、全国から三千人が結集した。 ちょうど四十年前の十月三十一日に、東京高裁寺尾裁判長による無期懲役の不当判決が出され、国家権力による部落差別を糾弾し、差別裁判を打ち砕く石川さんを先頭とした部落解放運動の前進に恐怖した日帝―司法権力によって、無実の石川さんは獄中にとらわれることになった。 今年は石川さんが仮出獄してから二十年の節目の年でもある。 集会では、部落解放同盟・組坂委員長の開会・主催者あいさつに続き、各党の連帯あいさつ、石川さん夫妻のアピール、狭山事件再審弁護団の報告、基調提案、袴田さん、足利事件の菅家さん、布川事件の杉山さんなどの連帯アピールが行われた。 石川さん夫妻は、「来年二〇一五年は狭山差別裁判五十二年の闘いが正念場を迎える。次回の三者協議で裁判官が開示勧告、開示命令を出すことを切に望む」と訴えた。 弁護団からは、前日三十日に行われた東京高裁・東京高検との二十回目の三者協議の報告や、開示された取り調べテープの分析を基に新証拠「鞄自白の位置・経路等報告書」を提出したことが明らかにされた。 基調提案では、三者協議を通じてさらに証拠開示をさせ、新証拠・新鑑定を積み上げ裁判所に事実調べ―再審を迫っていく方針が提案された。 来年一月には、二十一回目の三者協議が開かれる。来年こそ検察の隠し持つ全証拠を開示させ、事実調べ―再審開始の扉をこじ開けよう。 |
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