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■10月8日 東京 市東さん農地法控訴審闘争 情宣、高裁包囲デモ、著名提出も 十月八日、東京高裁において市東さん農地法裁判の第三回口頭弁論が行われた。 この日の裁判は反対同盟と支援が一体となって、終日の控訴審闘争として取り組まれた。百九十五名の労働者・市民・学生が結集し、反対同盟とともに控訴審闘争をたたかいぬいた。午前八時から、支援連絡会議が東京高裁前で情宣活動に取り組み、十時半からは反対同盟も加わって、情宣活動を行った。そして十一時半には日比谷公園の霞門へ移動し、霞が関をデモ行進し、十四時から署名の提出行動を行った。この日は四千二百三十七筆超の署名を追加し、合計一万七千筆を超えた署名が、東京高裁の裁判長・小林昭彦に突きつけられた。 十五時から第三回控訴審の口頭弁論が開始された。貝阿彌から小林に裁判長が交代したため、あらためて市東さんと弁護団が意見陳述を行い、この裁判の不当性を訴えた。 市東さんは空港会社が強奪を狙う畑や交流会などの写真を示しながら、現在も消費者と結びつきながら営農を続けていることを分かりやすく説明した。そして、「私は、この農地で、死ぬまで人に役立つ農業を続けていこうと決意している。一審判決は無効であり、空港会社は訴えを取り下げろ」ときっぱり表明した。 つづいて弁護団が陳述を行い、この裁判の本質が農地の強制収用であることを示した。土地収用法の事業認定が失効した現在、空港会社が農地法をねじまげて、市東さんの農地を強奪することは許されないと弾劾した。そして、小作人であった父・市東東市さんの同意なく農地を売買したこと、農業者でない空港会社が農地を所有してきたことの違法性など、空港会社と千葉県による数多くの違法行為を指摘し、追及した。これに対して空港会社は「原判決のとおり」の一点張りで、事実関係の認否や反論をさけつづけた。そして、次回期日を三月四日の十五時として、この日の弁論は終了した。 公判後、反対同盟と支援は報告集会を行った。北原事務局長は「現地闘争と裁判闘争をたたかいぬいて、市東さんの農地を守り抜く」と決意を明らかにした。市東さんは、「今回も署名を五千筆近く集めて、胸を張って提出することができた。空港会社の代理人は、裁判中ずっとうつむいている。私に正面から応えようとしない。こういう姿勢を見ると、この裁判に勝たなければならないと改めて思う」と決意を表明した。そして弁護団からの発言、支援者の連帯発言がおこなわれた。さいごに萩原富夫さんが全国集会への結集を訴えて、この日の闘争は終わった。 |
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