共産主義者同盟（統一委員会）

■10月3日　東京

　『戦争は教室から始まる』

　　　包囲ネットが都教委申し入れと集会
　　　　

　

　十月三日、新宿区の角筈区民ホールにおいて「『戦争は教室から始まる』を阻止する10・３集会」が都教委包囲ネット主催で行われた。全国各地から闘う教職員が結集し、安倍政権による「教育改革」との闘いの意義を確認した。
　集会は十八時半から包囲ネットの主催者挨拶によって開始された。包囲ネットメンバーは、安倍政権による「教育改革」は集団的自衛権行使容認とつながった攻撃であり、いまこそ「戦争は教室から始まる」という状況を阻止していこうと訴えた。
　ついで、現職教職員から基調報告がなされた。「闘う教職員・市民の力で東京都教育委員会を包囲し、『戦争は教室から始まる』を阻止しよう！」と題する基調で、安倍政権の「教育改革」に対する教職員の闘いと包囲ネットの闘いの方向性が提起された。
　さらに当日の十五時に行われた都教委抗議申し入れ行動の報告がなされた。約五十名からの抗議申し入れ団に対して、都教委は申し入れ団の追及から終始逃げに回り、質問の本質を回避する様子が報告された。
　次に各現場からの報告が行われた。高校の現場からは、管理職による退職攻撃を受けている教員からの報告がなされた。多摩教組は小・中学校の状況を報告した。また千葉高教組は「日の丸・君が代」の闘いと教科書問題の報告を行った。
　高校生を動員した自衛隊官舎宿泊「防災訓練」の報告では、自衛隊は「防災訓練」などではなく「体験入隊」として位置付けていることが暴露された。しかもこの「体験入隊」は都教委からの積極的後押しによって組織されているのである。まさに「戦争は教室から始まる」を象徴する報告であった。
　そして名護・辺野古の闘いからとして、現地でカヌー隊として闘った人から報告がなされた。海上保安庁による暴力に対して、一歩もひるむことのない辺野古の闘いが生き生きと報告された。「沖縄の人々と連帯し、名護新基地建設を許さない闘いをたたかい抜き、安倍政権を打倒しましょう！」という呼びかけに対して、多くの教育労働者が拍手で応えていった。
　そして連帯発言として、「破防法・組対法に反対する共同行動」の代表が登壇した。教育基本法改悪反対運動の国会前行動からの共同した闘いの地平を確認し、あらためて戦争遂行政権である安倍政権に対して大衆的共同行動を呼びかけていった。
　さらに全国からの発言として、湘南教組と神奈川の教組からの報告がなされた。
　これら発言を全体で確認し、集会の最後に「団結ガンバロー」が行われ、包囲ネットから当面の活動方針が提起され、集会を終えていった。