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     9月2日 千葉

   天神峰やぐら裁判第6回口頭弁論
   
   反対同盟を先頭に40名が傍聴
    

 

 九月二日、千葉地裁民事第三部、廣谷裁判長のもとで、天神峰やぐら裁判の第六回口頭弁論が開かれた。四十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。
 この裁判は、市東さんの行政訴訟・農地法裁判の中で、NAA(成田空港会社)が市東さんに対して明け渡しを求めている物件の中に、「天神峰監視櫓や大看板」など反対同盟所有の工作物が四件あり、その撤去を阻止するため、所有の確認を求めている裁判である。畑の強奪を阻止するための、二次的な裁判である。
 これまで、原告・反対同盟側から、「所有権を確認することの必要性・適切性」の核心的問題については、何度も明らかにされてきた。これに対してNAAは、「所有権の確認判決を求める利益はない」とか「執行の段階で申し出ることができるのだから問題ない」などと居直ってきた。しかし実際には、天神峰現闘本部の破壊のときに象徴的だったように、強制執行は極秘に、突然強行されるため、現場で当事者が申し入れても無視され、立会すらできない。こんな暴挙によって、違法な破壊・撤去が繰り返されてきた。あらかじめ確認しておかないと、強制執行を阻止するための正当な手続きさえ保証されないし、著しい不利益を被ることが明らかである。所有権の確認判決は必要不可欠である。
 この日の法廷では、NAAの求めるままに結審ということも予想されたが、所有権の確認の利益について裁判長がNAAに尋ね、NAAは書面を出すことになった。これによって本案の審理に入るのかどうかは、まだ分からない。次回は十月二十八日に行われる。
 行訴・農地法裁判は、十月八日東京高裁で、第三回口頭弁論が開かれる。貝阿彌が更迭され、小林昭彦裁判長に交代した。弁論の更新が行われる。市東さんが本人陳述、弁護団が控訴趣意書の説明を行う。高裁を包囲する結集で、集会・デモを行い、市東さんの圧倒的な陳述をかちとろう。
 耕作権裁判において市東さんは、NAAが農地明け渡しの唯一の根拠としている、境界確認書と同意書の作成経緯に関する資料(NAAと旧地主との間の売買交渉記録)の開示を求めた。これに対し高裁は開示命令を出し、NAAが抗告していたがこれを棄却し、命令は八月二十九日に確定した。NAAが隠し持つ資料を出しても、出さなくても、市東さんに有利な証拠となる。市東さんが南台の畑で不法耕作などしていないことを裏付ける大きな一歩である。農地強奪阻止に向け、裁判闘争は確実に前進している。10・8に向け、三万の署名を実現するべく、もう一踏ん張りがんばろう。


 

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