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     8月21日 各地

   岩国国際デー、各地で反基地の取り組み
   

    


 
 
●岩国市・愛宕山

 韓国・台湾での取り組みを紹介


 岩国国際デーのこの日、連日悪天候が続く中で、久しぶりの青空に恵まれた。
 国際デーの取り組みとして、AWC北九州のメンバーは築城の方と連れ立って愛宕山での見守りの集いに参加し、冒頭に発言した。
 福岡の航空自衛隊築城基地反対運動に取り組む「平和といのちをみつめる会」の方は初めての参加だそうだ。訓練時には岩国―築城間を米軍機が行き来したり、今年二月も岩国・高知経由でオスプレイが築城に着陸する予定だったり(雪のため中止)と、築城は岩国と大変つながりが強い地域だ。
 一九八九年四月にF15戦闘機配備に反対して、二千五百名の労働者・市民が「人間の鎖」で基地を包囲して以降、毎月二日に三十~四十名が基地前に集っている。
 築城の方は「全国のいろいろなところで、それぞれの場で闘っている人がいる。築城の闘いは小さい力ではあるけれど、全国の闘いに励まされているし、自分たちも全国の闘いを励ましているのだと思う。岩国の地まで来るのはなかなか難しいけれど、気持ちは一緒と頑張っていきたい」と、確信を語られた。二十五年間、三百回以上座り込みをしてきた中での重みのある発言に、参加者全員が勇気づけられた。
 今回は、「住民投票を力にする会」が主催の集いで、代表の方からは環境アセス問題(二〇一七年艦載機移駐に合わせて、アセスを省略した)に関して報告があった。専門家にも劣らない豊富な知識と探究心で県や環境省を追い詰めている。
 都市計画の専門家の方からは、辺野古の影で着々と岩国基地強化が進められてきたペテンが指摘された。
 AWC山口のメンバーは海外からの連帯メッセージを、韓国や台湾での「国際デー」の写真も交えながら紹介。大きな拍手を浴びた。
 集会後、毎回恒例のデモに出ると、工事現場には工作機械が入っていた。工事が粛々と進んでいることに抗議の声を上げた。


 
●山口市

 岩国の今について語り合う


 山口市内では、ニュース映像や住民インタビュー映像などを見ながら、岩国の今について茶話会が開催された。
 嘘とペテンで愛宕山の米軍住宅・施設建設が進められてきた問題、基地交付金の問題、自治体を越えて拡大する騒音問題、米軍再編と集団的自衛権は一体という問題などなど、多岐に渡って話になった。
 特に、表立って「基地強化反対」と言いにくい状況が作られてはいても、気持ちの上では「反対」と思っている人が根強くいること。だからこそ矢面に立って頑張る岩国市民に連帯することや、外から岩国へ通い、岩国の現実を外に向けて発信していくことの重要性が口々に語られた。
 二〇〇六年に艦載機移転反対の意思を示した岩国の住民投票は、「民主主義」の事例として中学校の資料集にも載っているらしい。もう住民投票以前に戻ることはない。辺野古新基地建設反対が二十年近くかかって島ぐるみの闘いに発展したように、岩国市民が諦めずに闘い続ける限り、何かのきっかけで闘いが広がる可能性が大いにある。また運動を続けているからこそ、新たな出会いがあり、運動の輪も広がっていく。これからも地元住民と結びつきながら、岩国基地強化反対の声を上げていこう!


 
●関西

 写真パネル展示、街頭情宣おこなう


 国際岩国連帯デーの八月二十一日、関西においては京都の三条大橋と祇園石段下・八坂神社前で、アピール行動が行われた。
 IYA(NO BASE FOR PEACE!岩国ユースアクション IN 関西)は、午後一時三十分から三時三十分までの二時間、夏休みの若者でにぎわう三条大橋で行動に取り組んだ。岩国の写真パネルや八月五日~七日まで広島と岩国を訪れた時のレポートを展示し、岩国基地についてのシールアンケートや署名などが取り組まれた。八月ヒロシマ行動に参加した学生も合流し、若い人たちに岩国の基地問題をアピールした。IYAは、この行動を秋の岩国行動へとつなげていき、より多くの若者たちを岩国行動に結集させていこうとしている。
 また、アジア共同行動・京都は、午後三時から四時まで、観光客でにぎわう祇園石段下・八坂神社前で、アピール行動を行った。岩国基地問題を訴えるパネルを展示し、チラシを配付し、署名への協力をマイクで呼びかけた。この行動には、アジア共同行動・京都の労働運動活動家たちや憲法を生かす京都の会などから六人が参加した。関西においては、アジア共同行動勢力や岩国・労働者反戦交流集会実行委員会の取り組みが継続されてきたが、まだまだ岩国基地問題は知られていない。京丹後に近畿で最初の米軍基地としてⅩバンドレーダー基地が建設されようとしているなかで、アジア共同行動・京都はⅩバンドレーダー基地建設反対運動と沖縄や岩国の反基地運動の連帯をしっかりとつくりだし、秋の岩国行動に総結集を組織しようとしている。国際岩国連帯デーの行動は、それへのステップとなるものであった。


 
●福岡

 「消えた鎮守の森」上映会


 福岡では、八月二十一日「消えた鎮守の森」上映会を行った。当日は時折激しい雨がふる中で午後六時過ぎ上映会は始まった。
 映画は二〇〇六年市民投票の勝利の後、二〇〇七年愛宕山に米軍住宅建設計画が進められていることがあきらかとなり、建設計画をめぐって愛宕山周辺自治会・住民の「沖合移設」という名のだましで住民を裏切る山口県・防衛省への怒りや、それでも負けないと頑張る住民の姿が克明にうつしだされるドキュメントである。
 参加者のほとんどがこの映画を見るのは初めてである。今進められる沖縄や京都・京丹後などの基地建設においても、岩国と同様の住民無視の政府防衛省のウソと隠蔽の手口が同じであることに気づく。また米軍基地の強化をさらに岩国市民に押し付けようとする政府・防衛省・山口県を許す訳にはいかないと、立ち上がる岩国市民のたたかいの原点を見ることができた。
 上映後、8・21岩国国際デーへの各国からのメッセージ、日本各地の取り組みなどが紹介された。今後岩国支援の輪を広げていくことなどを確認して、上映会は終了した。


 
●首都圏

 防衛省に抗議・要請文叩きつける


 八月二十一日、アジア共同行動首都圏とともに、岩国国際デーが取り組まれた。岩国国際デーは、今年からアジア共同行動日本連絡会議が岩国の闘いを日本や海外にアピールし闘いの輪を広げるために呼びかけた行動である。
 八月二十一日は、二〇一〇年に岩国市民が愛宕山神社の前で米軍住宅建設計画に抗議し、座り込みを始めた日である。この日を記念して八月二十一日を岩国国際デーとしてさまざまな取り組みが各地で展開されたのだ。
 東京ではアジア共同行動首都圏が、市ヶ谷にある防衛省に対し、「愛宕山米軍住宅建設反対! 空母艦載機の移駐計画の撤回」などを要求する抗議要請文を準備して、正門前での抗議行動を行った。十八時半に正門前に結集し、鴨居共同代表を先頭にシュプレヒコールをあげ、結集した仲間で抗議集会を行った。岩国市民をだました愛宕山米軍住宅建設の不当性、二〇一七年を目標に東アジア最大の米軍海兵隊基地の強化がはかられている情勢を弾劾した。十九時に防衛省の担当者に抗議文を手交し、今年の首都圏での岩国国際デーは終了した。


 

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