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     5月27日 京都

   Xバンドレーダー基地着工弾劾!

   
住民だしぬく米軍・防衛省に怒り
    



 全国の闘う労働者人民の皆さん! 在日米軍・防衛省は五月二十七日早朝、米軍Ⅹバンドレーダー基地建設建設着工を強行した。満腔の怒りをこめて、この暴挙を弾劾する。
 防衛省はこれまで、着工日がわかれば速やかに京都府・京丹後市、住民に連絡すると表明してきた。京都府もまた、五月二十日に申し入れ書を防衛省に送り、「具体的な工事のスケジュール及び内容について事前に地元へ周知すること」を要求していた。そして、何よりも「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」や「米軍Ⅹバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」などが、何度も防衛省に対して着工の日時を明らかにせよと迫ってきた。だが、防衛省が京都府・京丹後市に「五月二十七日の午前に着工する」と通知したのは、実に着工前日の二十六日の午後一時であった。これほど地元の住民を足蹴にするような暴挙があるのか。防衛省は、これまで「住民の安全・安心を確保する」と繰り返し、在日米軍にも理解していただいていると思うなどと言い続けてきた。しかし、このまさに抜き打ちとしか言いようのない着工の強行は、これらがすべて嘘っぱちであり、住民の「安全・安心の確保」などまったく考慮していないことを示すものなのだ。日米安保、日米地位協定の本質がむきだしになった瞬間であった。
 五月二十七日、在日米軍・防衛省は午前六時三十分にトレーラーで基地建設予定地に重機を運び込み、整地作業から工事を開始した。これに対して、「憂う会」をはじめとした地元の反対派住民、近畿連絡会や丹後連絡会などの支援部隊は、午前九時に約百人が基地建設予定地に隣接する尾和集落の東端に集結し、抗議集会を開催した。最初に「憂う会」の三野みつる代表が発言に立ち、工事着工を強行した米軍・防衛省を弾劾し、工事中止と基地建設計画の撤回を求めて闘う決意を述べた。加味根府会議員に続いて発言に立った大湾宗則さん(近畿連絡会代表世話人)は、「住民は知りたいと切実に思うことについて何も知らされていない。これが日米安保、日米地位協定の本質だ。着工を弾劾し、基地建設計画を撤回させるまで闘い抜こう」と決意を述べた。また、平の前区長の増田光夫さんは、「府も市も防衛省にこけにされている。今日を新たな運動のスタートにしよう」と訴えた。
 その後、京都・大阪・兵庫・滋賀から駆けつけた米軍Ⅹバンドレーダー基地反対・近畿連絡会の約四十人は、基地建設工事が開始された場所に隣接する穴文殊前(自衛隊経ケ岬分屯地前)に移動し、抗議集会を開催した。近畿連絡会代表世話人の服部良一さん(前衆議院議員)がまず発言を行い、星川さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク)、石田さん(関西合同労組)、白井さん(京都連絡会共同代表/アイ女性会議)、木原さん(京都連絡会共同代表)、瀧川さん(京都連絡会共同代表/アジア共同行動・京都)、近畿連絡会代表世話人の大湾宗則さんが次々と発言を行った。そして、午前十時から防衛省に対する請願書を提出し、対応した近畿中部防衛局の福井報道官を厳しく追及した。その後、抗議集会を再開し、野坂さん(反戦老人クラブ・滋賀)、三野さん(関大校友会)の発言、シュプレヒコールをもって穴文殊前での集会を終了した。近畿連絡会の部隊は、その後、宇川地区での街宣カーによる宣伝、袖志・尾和・中浜・久僧集落での各戸ビラ入れに展開した。
 残念ながら、在日米軍・防衛省による基地建設工事着工を阻止することはできなかった。しかし、在日米軍・防衛省によるこのような着工強行は、地元住民の怒りと在日米軍・防衛省への不信をかき立てるものに他ならない。闘いはまさにこれからである。在日米軍・防衛省は、今秋十月にレーダー本体を搬入し、十二月には基地運用を開始するとしている。こんなことは絶対に許せない。十月レーダー搬入・十二月基地運用開始に向けて、闘いはいよいよ決定的な局面を迎える。近畿連絡会は、十月レーダー搬入に反対して、この秋に近畿・全国からの総結集を呼びかける闘いの準備を開始している。この米軍Ⅹバンドレーダー基地建設阻止闘争をさらに全国的・国際的な闘いへとおしあげ、戦争国家化の道を突き進む安倍政権と総対決していこう。


 

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