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■5・15 岩国 愛宕山米軍住宅建設着工弾劾! 緊急の抗議行動闘いぬく 中四国防衛局は五月十五日早朝、山口県岩国市の愛宕山米軍住宅建設工事を強行した。徹底して弾劾する。 安倍政権の下で、辺野古や高江、京都でも米軍基地建設が強引に推し進められている。愛宕山の工事強行もその一環に他ならない。集団的自衛権を解禁し、米軍と一体となって戦争ができる国へと転換しようという時に、日帝は、国に従わない者を徹底的に叩き潰すという意思を鮮明にしたのだ。しかし、そんなことで潰される岩国市民では断じてない。 岩国市民は二〇〇六年、住民投票で厚木からの空母艦載機移駐反対の意思をはっきりと示した。その後も愛宕山での座り込みの継続やオスプレイ反対行動など、粘り強く闘い続けてきた。この岩国市民の闘いこそ、二〇一四年艦載機移駐計画を完全に粉砕したのだ。延期を余儀なくされた国が再度掲げた目標は二〇一七年だ。 法律的な手続きも無視。地域住民への説明責任も無視。計画に遅れが生じていても無視。締切が迫る中、日帝は焦りに駆られ、なりふり構わぬ攻撃を仕掛けてきたのだ。 中四国防衛局は四月下旬、岩国の全市的に知らせることもなく、周辺自治会に回覧板を回すだけで、こそこそと住民説明会を開催しようとした。住民投票のマグマが再び吹き上がることを恐れたのだ。 岩国市民はすぐさま立ち上がった。公開質問状を用意し、米軍住宅建設がまったくもって不当であること。手続き自体が法律を無視したものであることを徹底的に暴露した。こうした「愛宕山を守る会」をはじめとした岩国市民の闘いが、マスコミでも取り上げられる中で、市民の間でも関心が広がった。三カ所で開催した説明会には市民が続々と集まり人があふれたほどだ。座り込みに参加したことのない人も含めて、賛成の声は一切なく、説明会は抗議の声で埋まった。全市的な十分な説明もない、上モノの図面も未完成で何の説明もない中で、工事は絶対に中止すべきであると誰もが訴えた。 説明会では「異例中の異例」で、中四国防衛局に公開質問状への文書回答を約束させた。そして後日受け取った回答文章に対しても、再度質問状を提出し、注目が集まっていた矢先の工事開始だった。 質問に真摯に答えることもなく、前日の夕方、官庁が閉庁した時間に一方的に通告してきた。しかも五月十五日という反基地運動に参加する人の多くが沖縄へ行っていることが予想される日に工事に着手するという、だましうち的な手法で強権をむきだしに襲いかかってきたのだ。 工事当日の朝、緊急の呼びかけに二十名程が駆けつけ、作業を進める中四国防衛局、工事業者に抗議の声を叩きつけた。そして工事開始後初の愛宕山の集いでは、簡単な集会の後参加者全員で工事現場へ移動し、抗議の声を上げた。五月末には緊急抗議集会も予定されている。 これまで岩国基地と共存してきた市民は、二〇〇六年に拡大強化反対の声を上げ、そしていまや「愛宕山を守る市民連絡協議会」として緊急に集まり方針を提起し、闘いの先頭に立つ力を十分に育んできたのだ。岩国の闘いは、米軍再編と真正面から対峙し、まさに戦争体制を食い破っている。絶対に負けられない闘いだ。工事が始まっても諦めないで声を上げようと呼びかける岩国市民に応え、全国で岩国連帯の声を広げよう。 |
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