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■4・23 東京 オバマ来日弾劾!米大使館闘争 不当弾圧許さず、抗議行動を貫徹 四月二十三日、アメリカ・オバマ大統領がアジア歴訪(日本・韓国・マレーシア・フィリピン)の最初の訪問国である日本にやってきた。派兵反対実は、「有事立法―改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会」(以下反戦闘争実)の共闘団体である労働運動活動者評議会の仲間とともに、オバマ訪日に抗議し、この歴訪の政治的狙いを弾劾し対決する米大使館闘争に立ち上がった。闘争には、アジア共同行動首都圏の仲間も結集しともに弾劾闘争を闘った。 今回のオバマ大統領アジア歴訪の目的の第一は、中国包囲網の形成を再確認することであった。訪問国を見ればそのことは一目瞭然である。アメリカ帝国主義の支配体制に対抗する中国の台頭を押さえ込む政治的軍事的な包囲網を、訪問を通じて形成しようとしたのだ。オバマ大統領は、日本では、日米安保第五条は釣魚諸島(尖閣諸島)も含めた日本の施政下の領域に適用されると語った。ただし、「領有権に関しては特定の立場はとらない」と付言して、日中間の対立激化をおさえこもうとした。フィリピンでは、米軍の再駐留協定を結び、フィリピンを再び軍事拠点として利用することに合意した。フィリピンも中国と領土紛争を抱えている。 第二は、TPP交渉の合意を急ぐためだ。オバマ大統領は安保条約第五条適用に言及することとひきかえに、TPP交渉での日本の譲歩を迫った。貿易・投資の自由化や規制緩和というアメリカ流ルールを押し付け、アメリカ独占資本の復活を策動するのがTPPだ。 当日の警察の警備は厳しく、不当な弾圧を行ってきた。反戦闘争実とアジア共同行動の仲間は、米大使館の最寄り駅に結集し、地上に出ようとしたが、法的な根拠もなく警視庁機動隊が地上出口からわれわれが出ることを阻止したのだ。その時刻にはまだオバマ大統領も到着していないし、大使館からもかなり離れているにもかかわらずだ。われわれの弾劾行動そのものをやらせない、という違法不当な警備であった。機動隊の阻止線と対峙し二十分にわたって抗議を続け機動隊と押し合いを続けた結果、警察も弾圧を断念した。大使館からかなり離れた場所ではあったが、オバマ訪日に抗議し、その政治的狙いを暴露・弾劾する集会を貫徹した。 われわれの闘いは、その後オバマ大統領が訪問した韓国やフィリピンでの抗議・弾劾行動と一体の反帝国際共同闘争として闘われた。オバマ歴訪を弾劾するアジア人民の闘いは勝利した。 |
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