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■3・23 東京 芝公園で三里塚全国集会開かれる 三月二十三日、東京・港区の芝公園二十三号地において、「控訴審勝利! 市東さんの農地を守ろう! TPP絶対反対! 福島・沖縄の怒りとともに闘おう! 改憲・戦争の安倍政権を倒そう! 3・23全国集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で開催された。会場には沖縄、福島、関西など全国から労働者・学生・市民など九百五十人が結集した。 3・26市東さん農地裁判控訴審を前にして、農地強奪を許さず三里塚闘争勝利に向けた闘いとしてかちとられた。 ●前段集会かちとる 午前十一時、会場の芝公園には、ぞくぞくと労働者人民が集まってくる。暖かな春の風が吹く晴天の中、二期阻止全国共闘と共産同(統一委員会)による前段独自集会が開始された。はじめに会場全体に響き渡るシュプレヒコールを上げた。司会の日本反帝戦線のあいさつにつづいて、三里塚現闘団から「故萩原進さんの遺志をついで闘う」という決意表明がおこなわれた。つづいて、関西、首都圏、二期阻止全国共闘、学生それぞれから、三里塚闘争を闘い、日帝―安倍右翼反動政権の戦争攻撃と対決する決意が明らかにされ、本集会に向けた意思統一をかちとった。 ●ライブとフリートーク 午前十一時四十五分からライブ演奏がおこなわれた。ギター演奏と歌で盛り上がった後に、フリートークがおこなわれた。結集した諸団体が次々と発言する。共産同(統一委員会)の同志が壇上に立ち、市東さんの控訴審闘争に向けた決意を表明した上で、戦争国家に突き進む安倍政権打倒を沖縄、岩国、経ヶ岬の反基地闘争を軸に闘う方針を明らかにした。さらに、四月オバマ来日反対、4・27反戦闘争を闘うことを表明した。 ●3・26控訴審闘争へ 十三時すぎ、司会の萩原富雄さんの「本日の集会は、市東さんの農地を守り抜く闘いです。三月二十六日は、霞ヶ関に攻め上り、東京高裁を包囲しよう」というあいさつで本集会が開始された。 つづいて北原鉱治事務局長が登壇し、主催者あいさつをおこなった。北原さんは、三里塚闘争四十八年間の闘いを振り返りながら、「農地を守って農民として生きる。労働者として生きる、これが三里塚の闘いです」と三里塚闘争の正当性を明らかにした。そして「三月二十六日には、東京高裁で農地裁判の控訴審が始まる。なにが正義であるのか、はっきりと法廷で証言していきたい。戦争反対、核反対、農民の将来のために闘おう」と3・26控訴審闘争への結集を訴えた。 つぎに、市東孝雄さんが壇上にあがり、控訴審闘争への決意を明らかにした。市東さんは、「一審千葉地裁判決はまったく認められない」と怒りを込めて弾劾。「わたしはこういう国策裁判と七年間闘ってきた。原発訴訟、基地裁判、みんながんばっている。それが民衆の闘いです」と自らの闘いが普遍性をもった労働者階級人民の利害に立脚した闘いであるという確信を述べた。さらに「安倍政権がすすめるTPPは、企業の農業参入に道を開くものであり、農地法が改悪され、農地を企業が買いあさり農業そのものが破壊されてしまう」とTPPを徹底批判した。 反対同盟顧問弁護団の決意表明では、弁護士八人が壇上からそれぞれ控訴審にむけた決意を明らかにした。 連帯あいさつでは、市東さんの農地取り上げに反対する会、福島で反原発を闘う椎名千恵子さんなどから、つぎつぎと三里塚闘争に連帯して闘う決意が明らかにされた。沖縄からかけつけた「市東さんの農地を守る沖縄の会」を代表して名護市議が発言に立った。はじめに「故萩原進事務局次長の、遺志をひきついで闘う」と決意表明し、一月名護市長選で、稲嶺市長の再選をかちとった勝利の報告をおこなった。そして名護市長選の勝利を起点として辺野古新基地建設阻止、安倍の戦争攻撃と対決する決意を述べた。 つづいて、全国農民会議、経産省前テント、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部などから連帯発言がおこなわれた。 太郎良陽一さんが集会アピールを読み上げ、参加者全員の拍手で確認。伊藤信晴さんの音頭でガンバロー三唱をおこない、いよいよデモ行進だ。 デモの最先頭には北原さん、市東さん、萩原さん、野平さんが横断幕をもって都心をデモ行進。デモコースは、芝公園から新橋、銀座を通って、東京駅付近の鍛冶屋橋交差点までだ。公安警察と機動隊による弾圧をはねかえし、沿道の労働者市民に三里塚闘争勝利、安倍政権打倒を訴え、力強いデモ行進を最後まで貫徹した。 |
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