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■3-4月 東京 14けんり春闘中央総行動(3波・4波) 「賃金上げよ・消費増税やめよ」―経団連包囲し抗議 ●3・28 第三波 三月二十八日午後四時から、14けんり春闘全国実の約百人は、「消費増税ヤメロ! 中小・下請け・非正規労働者に賃上げを!」3・28経団連包囲行動を貫徹した。 最初に、全石油昭和シェル労組の柚木さんの司会で、田宮共同代表が主催者あいさつをおこない、六人の発言があった。①東部労組メトロコマース支部、②JAL原告団、③東京労組フジビ闘争、④木下労災解雇撤回闘争、⑤全統一井上眼科争議、⑥東京南部の非正規・登録ヘルパーからのアピールだ。発言の間に、全員が手作りプラカードでシュプレヒコール、経団連前を練り歩いた(アメリカ式だとか)。私服刑事が何人も飛び出してきて、「無届デモだ!」と行く手を妨害してくる。恫喝のつもりだ。 三月十二日に大手輸出企業などで六年ぶりにベア(二千円前後)アップ回答があり、安倍による大手優遇の「官製春闘」が先行している。大企業の利益回復を最底辺で支えている中小零細のパート・派遣の非正規や外国人労働者には賃上げの波及効果は期待できない。四月からの消費税8%は、円安誘導で輸入に頼る石油や食料品の高騰とともに、中小労働者の生活を直撃している。経団連はコスト削減・利潤拡大を最優先にして、下請け・中小零細企業に消費増税分の単価引き下げを強要することは許されない。 行動の最後に、シュプレヒコールで、「経団連は、下請け・中小労働者イジメをヤメロ! 最低賃金千二百円を受け入れろ! 派遣法改悪をヤメロ! 原発再稼働をヤメロ! 原発被害者の補償を完全におこなえ!」と声を上げ、金澤全労協議長の団結ガンバローでこの日の行動を締めくくった。 ●4・15 第四波 中小春闘の最大の山場を迎えた四月十五日、中小・非正規・外国人労働者の大幅賃上げを実現しようと、14けんり春闘中央総行動(第四波)が終日たたかわれた。 この日、午前九時に東部地区総行動がバス二台で日暮里駅に集合して始まり、午後一時半から経団連抗議行動を約二百人で取り組み、午後三時から首都高速本社・郵政本社前集会、午後四時二十分から厚労省前集会と連続的にたたかい、そして午後六時から春闘勝利中央総決起集会を新橋交通ビルで開催し、約百八十人が銀座デモに出発した。 この総決起集会は「すべての労働者に賃上げを! 労働法制改悪反対! 原発再稼働反対! 集団的自衛権容認反対!」を掲げて、上村・東水労委員長の主催者挨拶で始まり、続いて中岡・実行委事務局長の一日行動の報告があった。発言・決意表明として、①東京労組・野中書記長、②北関東ユニオンネット・中村共同代表、③宮城全労協・大内議長、④大阪ユニオンネット・柿沼代表、⑤全統一・佐々木書記長、⑥東京清掃・纐纈委員長、⑦国労・鈴木中央執行委員、⑧JAL原告団・鈴木さん、⑨全港湾・松本書記長が、登壇した。最後に、全造船関東地協の宇佐美共同代表が団結ガンバローでしめくくった。 大手企業労組では、三月十二日に六年ぶりの二千円前後のベアアップという春闘回答が出されている。これは、消費増税と原発輸出・再稼働そして労働法制改悪を強行して「戦争のできる国づくり」めざす安倍首相と、利潤第一・人件費総抑制の経団連との談合による「官製春闘」と言われるように、アベノミクスとトリクルダウン理論(富める者が富めば貧者にもおこぼれが滴り落ちてくるという)のまやかしに他ならない。 中小・零細企業労働者の賃上げは遅々として進んでいない。14けんり春闘に結集する電通労組、NTT関連労組、電通合同労組、郵政産業ユニオン、全石油、全港湾は、全国でストライキをたたかった。都職労はじめ公務員労組も奮闘し、大阪や京都などでは春闘総行動を取り組んでいる。また、私鉄総連傘下の相模鉄道労組、関東バスなどの中小労組がストライキで成果をかちとった。今後の闘いの焦点は、全国一般全国協はじめ中小・非正規、外国人労働者の賃上げと権利拡大を求める闘い、最低賃金引き上げの闘いへと移っていく。5・1第八十五回日比谷メーデーに向けてともにガンバロー! |
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