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■12・7 福井 もんじゅを廃炉へ!全国集会に1200人 日本原子力研究開発機構に申し入れも 福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故(一九九五年十二月八日)から十八年が経った。この日を前にした十二月七日、「もんじゅを廃炉へ!全国集会」が行われた。原子力資料情報室やストップ・ザ・もんじゅなど五団体が呼びかける実行委員会が主催し、全国からの参加者は千人を超えた。 午前十一時、「もんじゅ」近くの敦賀市・白木海岸で開かれた現地抗議集会では、地元福井を代表して、原発反対福井県民会議代表幹事の中嶌哲演さんが、もんじゅの廃炉とともに、前日夜に成立した特定秘密保護法を撤廃させようと訴えた。その後、日本原子力研究開発機構への要請文を参加者全体で確認し、もんじゅ正門までデモ行進。機構職員に抗議文を手渡した。 続いて午後には、プラザ萬象で「もんじゅ廃炉を求める全国集会」が開催された。 冒頭、司会の方から、実行委の構成団体の一つである「原子力発電に反対する福井県民会議」がことし、「多田瑤子反権力人権賞」を受賞したことが報告された。 集会では、ルポライターの鎌田慧さんら五人が発言に立ち、もんじゅの現状や、活断層の問題、エネルギー基本計画、防災計画などについて報告した。 集会の後、参加者は、もんじゅの廃炉を訴えて市内をデモ行進した。 もんじゅをめぐっては、二〇一二年十一月に約九千七百ケ所の点検漏れが発覚(その後、点検漏れ機器は一万四千点を超えた)、原子力規制委員会はもんじゅの運転再開準備を禁止した(十三年五月)。しかし原子力機構は、もんじゅを「核燃料サイクルの研究開発」という名目で存続させようとしている。 高速増殖炉「もんじゅ」は使用済み核燃料問題の「解決策」として日帝が夢想する核燃料サイクルの柱の一つであると同時に、核兵器に最適な高純度プルトニウムを製造する施設として日帝の独自核武装の野望にとって不可欠なものだ。さらに、まったく稼動していない現在も、ただその維持のためだけに毎日五千五百万円の税金が浪費されている。このような施設「もんじゅ」は、どのような形であっても運転を再開させてはならない。直ちに廃炉にしなければならない。 |
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