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■10・24 東京 「防災」名目の軍事訓練許すな 防衛省へ要請行動 十月二十四日、「米軍・自衛隊参加の防災訓練に反対する実行委員会2013」呼び掛けによる対防衛省要請行動が闘われた。アジア共同行動(AWC)・首都圏の仲間も参加し共に闘った。 政府―防衛省は南海トラフ巨大地震を想定した日米共同統合防災訓練を十月二十五日高知県で予定していた。この演習自体は台風で中止になったが、防衛大臣―小野寺はなんと、この訓練にオスプレイを動員しようとしていたのだ。絶対に許してはならない。 防衛省は「自衛隊統合防災演習における……成果を検証するとともに、東日本大震災におけるトモダチ作戦を通じて得た経験も踏まえ、災害対処における米軍との連携を更に強固にするとともに……、南海トラフ巨大地震について、自衛隊と米軍との連携要領の確立を図るもの」と、この演習を位置付けていた。しかし、こんな位置付けはデマゴギーに過ぎない。 そもそも「南海トラフ巨大地震」は政府の中央防災会議においてその発生頻度は極めて低いと論議されている。そして、昨年の「首都直下型地震」を口実にした自衛隊統合演習は政府中枢機能の維持を主目的とする事実上の治安訓練であることが明らかとなっている。さらに米軍は災害対処では何の役にも立たなかったのが事実である。米軍は3・11直後、福島第一原発から八十キロ離れたところに退避したことは有名な話である。「トモダチ作戦」などというものは、「救援」「災害支援」という観点からは極めて有名無実な「作戦」だったのだ。むしろ地震・津波で瓦礫と化した町や港湾を、戦場に見立てて軍事訓練として位置づけて米軍・自衛隊が共同で展開したことを徹底弾劾しなければならない。 こんな防災訓練でのオスプレイ動員の目的は、オスプレイの本格的な「本土」訓練と自衛隊購入のため以外なにものでもない。「防災」の名を借りた日米軍事訓練を許すな! 市ヶ谷・防衛省前に結集したわれわれは、すぐさま抗議のシュプレヒコールを防衛省にたたきつけた。「オスプレイが参加する防災訓練をやめろ! 防災の名を借りた軍事訓練を許さないぞ!」。抗議の声が市ヶ谷に響き渡る。そして、当日の行動に参加した各団体から発言を受けていった。実行委員会からは十一月二十三日のあきるの市で行われる東京都総合防災訓練反対闘争への結集が呼びかけられた。練馬の仲間からは十月二十七日の朝霞駐屯地での観閲式反対闘争への参加がよびかけられた。AWC・首都圏の仲間は防災の名を借りた軍事訓練を許さず、アジアから米軍総撤収を目指すべく、十一月三十日と十二月一日の「岩国行動2013」を断固闘うという決意表明をおこなった。 そして実行委員会から「オスプレイ参加の日米共同統合防災訓練の中止を求める要請」書が防衛省の係官に手交された。最後に、改めて全体でシュプレヒコールを挙げて、この日の行動を終えていった。 日米共同訓練でのオスプレイ参加を許すな! 防災の名を借りた軍事訓練反対! 十一月二十三日多摩―あきる野の東京都総合防災訓練に反対しよう! |
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