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     10・20、27

   関西で反戦反基地の闘い前進
      
   

 
 ●10・20 京都 「反戦・反貧困・反差別共同行動」

 十月二十日、午後一時三十分から円山公園野外音楽堂において、「第七回反戦・反貧困・反差別共同行動in京都 変えよう!日本と世界 安倍右翼ナショナリズム政権に抗して」が開催された。前夜からの雨が降り続くなか、この集会には約五百三十人が結集した。
 集会は、反戦共同行動(きょうと)代表世話人の仲尾宏さんの主催者あいさつから開始された。仲尾さんは、安倍右翼ナショナリズム政権の登場という厳しい情勢のもとで、この集会を成功させ、反撃を組織していくことを呼びかけた。続いて特別あいさつとして、服部良一前衆議院議員と大湾宗則さん(京都沖縄県人会事務局長)が発言を行なった。
 次にメインゲストの辛淑玉さんが、「よりそうということは」というテーマで講演を行なった。辛淑玉さんは、自分の生い立ちを振り返りながら、人種・民族などの違いを超えてともに生きることの重要性、差別排外主義の克服を訴え、心に沁みるような講演をしめくくった。はちようびの公演をはさんで、もう一人のメインゲストである鵜飼哲さんが「改憲状況下の民衆闘争の課題」というテーマで講演を行なった。続いて連帯あいさつとして、東京の経産省前テントひろばから正清太一さん、京都のSTOP☆大飯原発再稼働現地アクションから長谷川羽衣子さん、大阪の戦争あかん!基地いらん!関西集会実行委員会から垣沼陽輔さんが発言を行なった。この途中で、参議院議員の山本太郎さんがかけつけ、アピールを行なった。そして、米軍Ⅹバンドレーダー基地建設と闘う特別報告が行なわれた。緊急京都府民の会の大槻正則さんに続いて発言に立った「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭さんは、地元宇川の緊迫した状況を報告し、十二月十五日の現地大集会(平和の叫びと人間のくさり)の要綱を提起し、総結集を呼びかけた。
 集会は、最後にアジア共同行動・京都の山本純さんからの集会決議の提起と採択、新開純也さんの集会まとめを受け、インターナショナルの合唱をもって終了した。参加者は、京都市役所前までのデモを行い、安倍政権との対決を力強く沿道の市民に訴えた。


 ●10・27 大阪 「とめよう戦争への道」

 関西では、この京都での集会に引きつづき、十月二十七日には午後一時からエル大阪において、「とめよう戦争への道・めざそうアジアの平和!2013のつどい」が開催された。この集会は、毎年十月に大阪での反戦反基地集会を開催してきた戦争あかん!基地いらん!関西集会実行委員会と大阪平和人権センターの共催で、約七百八十人が結集した。集会は、田淵直さん(大阪平和人権センター理事長)の開会あいさつから開始された。続いて連帯あいさつとして、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの万清子さん、ストップ・ザ・もんじゅの池島芙紀子さんがアピールを行なった。
 続いて東京新聞論説兼編集委員の半田滋さんが、「集団的自衛権のトリックと安倍政権」というテーマで講演を行なった。趙博さんの歌をはさんで、元沖縄県教職員組合委員長の石川元平さんが、「憲法の番外地から―沖縄は二度と『捨て石』にはならない―」というテーマで講演を行なった。講演のあと、二つのアピールが行なわれた。自治労青年部の百武宏平さんが「オスプレイの八尾空港での訓練反対闘争」からのアピールを行い、緊急京都府民の会南部連絡会の大湾宗則さんが「経ケ岬Ⅹバンドレーダー基地反対闘争」についてアピールを行い、十二月十五日の現地大集会への総結集を訴えた。中北龍太郎さんが集会のまとめを行い、参加者は大阪市役所前までのデモに出発した。
 関西では、反戦反基地闘争をめぐる情勢が大きく転換してきている。経ケ岬における米軍Ⅹバンドレーダー基地建設は、イージス艦が常駐する舞鶴軍港の強化、あいば野でのオスプレイ参加の日米合同軍事演習の強行など、近畿北部・日本海側での戦争態勢・軍事拠点建設の一部というべきものである。このような敵の攻撃に対して、真正面からの反撃を組織していかねばならない。あいば野でのオスプレイ参加の日米合同軍事演習をめぐっては、九月二十九日に約八百人が結集した現地集会が開催され、十月十日と十六日には現地抗議行動が取り組まれた。そして、十二月十五日には、米軍Ⅹバンドレーダー基地建設に反対する現地大集会が開催される。岩国行動2013をこのような近畿における反戦反基地闘争、Ⅹバンドレーダー基地建設阻止闘争としっかりと結合させていかねばならない。




 

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