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■9・24 千葉 団結街道裁判第12回口頭弁論 場当たり的な主張を繰り返す成田空港会社 九月二十四日千葉地裁で、団結街道裁判第十二回口頭弁論が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟とともに闘った。この裁判は、成田市道であった団結街道を廃道にした処分が違法・不当であるから取り消せと、成田市と成田空港会社(NAA)を提訴したものである。成田市の主張は当初、総合的に考慮して廃道にしたというものであった。その後、廃道処分の六類型を持ち出し、これを根拠にしようとしたが、沿道に耕作地があるのに廃道化したという前例はなく、特異な処分であることが明らかになった。「類型論」は破綻し、今度は「総合考慮論」と「類型論」を合体融合させたような場当たり的な主張を繰り返している。 弁護団は、「一本目の誘導路では県道を百四十メートルトンネル化して、県道として維持した。団結街道についても百メートルのトンネル化で道路を維持することは可能だった。そうしなかったことは、憲法一三条・三一条に違反している」と主張した。また、〇九年七月に、国、県、周辺九市町、NAAの四者協議会で、団結街道について話し合ったとされており、以前この議事録の公開請求をしたが、NAAからの説明資料が公開されただけである。弁護団は重ねて、文書提出命令申し立てを行った。 弁護士会館において、報告会が行われた。弁護団は、「NAAの資料のみが公開されたが、県の農業会議の時のように右から左で、まともな議論もせずに決めてしまったのではないか。成田市民である市東さんを敵視して、生活道路をNAAへ売り飛ばした。市とNAAの不当性を追及していく。市東さんの農地裁判の一貫として、この裁判を闘いぬく」と決意を述べた。 萩原進さんは、「四者協議会で空港について何でも決めてしまおうとしている。そこでは異論が出ず決まっていく。通告するだけの地元説明会を開き、既成事実化して進めていく。民主主義ではない。早朝深夜の発着時間枠の一時間拡大、三十万回化。地元の人々の疑問、懸念、怒りをいかに集約し爆発させるか。この間オリンピック東京開催が決まったが、なぜやりたいのか。国内をオリンピック推進で統一して、経済を一時的にごまかし、改憲、戦争へと向かおうとしている。サッカー・ワールドカップ開催で暫定滑走路を強行開港し、農家の叩き出しを行ったのと同様に、四千メートル化、二十四時間化、三十万回化を進め、反対運動をつぶそうとする。福島、沖縄の闘いも押しつぶそうとする。これはひっくり返さなければならない。オリンピックバブルにすがらざるをえない安倍政権、NAAの危機を暴露し、丁寧に訴えかけ、多くの同志を集めよう。10・20集会を爆発させよう。各裁判闘争も重要な闘いとして、市東さんの農地を守り抜こう」と呼びかけた。反対同盟の呼びかけに応え、10・20総決起で闘おう。 |
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