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     8・10 東京

   反靖国、キャンドル行動

  
   韓国から35名が参加
   
    
 

 八月十日(土)午後一時、在日本韓国YMCA会館(千代田区)で、「平和の灯を!ヤスクニの闇へ 二〇一三キャンドル行動 国防軍の名の下ふたたび『英霊』をつくるのか」集会が開かれた。主催したのはキャンドル行動実行委員会で、今回で八回目となる。AWC首都圏の仲間も行動に参加した。
 まず冒頭、韓国の団体・民族問題研究所の所長が、「安倍政権は侵略戦争を否定し、平和憲法を無視するような発言をしている」と安倍政権を批判。今回の行動に韓国から三十五名が参加していることを報告するとともに、太平洋戦争中に強制労働させた日本製鉄に対し元徴用工が損害賠償を求めた裁判についてふれ、七月にソウル高等法院が原告勝訴を言い渡したことを「ひとつの救い」と評価した。
 続いて行われたシンポジウムでは、ジャーナリストの志葉玲さんが、イラク戦争の現地取材で得た戦地の実態と、自衛隊のイラクでの戦争協力を暴露。「集団的自衛権が認められれば、アメリカの戦争に自動的に巻き込まれる」と安倍政権を強く批判した。韓国の金東椿さん(聖公会大学教授)は「韓国における戦死者『追悼』」と題してスピーチし、国立顕忠院も靖国神社同様、「国家に対する忠誠心を煽るために作られている」と分析した。内海愛子さん(恵泉女学園大学名誉教授)は、戦死者を崇めたてる一方で、戦病死が蔑まれ、捕虜となることは屈辱であるという刷り込みがなされてきた歴史に触れた。最後に、高橋哲哉氏(東京大教授)が、安倍政権が進めている改憲による自衛隊の国防軍化と集団的自衛権が密接に結びついていることを指摘し、「ふたたび『英霊』が作られようとしている」と鋭く批判した。
 シンポジウムの後、韓国から靖国合祀取り下げを求める遺族、フィリピンから元「日本軍」慰安婦被害者がそれぞれアピールをおこなった。韓国民衆歌謡など音楽演奏も行われ、集会は大いに盛り上がった。
 集会が終わると参加者はキャンドルに火を灯し、パネラーや靖国合祀遺族を先頭にデモ行進に移った。神保町交差点付近では「在特会」ら排外主義集団が罵声を浴びせ、街宣右翼が車両でデモ行進への突撃を試みるなど妨害をはたらいたが、参加者は「国防軍を作るな」「靖国神社はいらない」等と力強いシュプレヒコールを挙げてデモをやりきった。
 八月十五日、安倍首相は参拝はしなかったが「玉串料」を納めて実質的に参拝の意志を明らかにした。また稲田ら閣僚三人が参拝した。これを徹底弾劾し、アジアの民衆と連帯して反改憲・反靖国のたたかいを進めていこう。



 

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