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■7・28、30 山口 岩国基地へのオスプレイ陸揚げ・追加配備弾劾 集会・デモ・海上デモを闘いぬく ●7・28 大雨の中、千二百名が抗議集会 七月二十八日、オスプレイの追加配備に抗議し、沖縄配備・低空飛行訓練に反対する集会が、岩国市役所前広場で開催された。愛宕山を守る会など地元の五団体が実行委を作り呼び掛けたものだ。 集会当日山口は、記録的な大雨に襲われ、集会中も雨が降り続いた。天候のため参加できなかった人もたくさんいる中で、五十五団体、千二百名もの人が集まり、公園を埋め尽くした。 遠くは、静岡でキャンプ富士反対行動に取り組む方、関西の岩国労働者反戦実、AWC福岡も参加していた。中四国の平和フォーラムも参加していたため、自治労などの労働組合も目立った。岩国の主催団体は数日前に各戸ビラ入れをして臨んでいるので、市民の参加者も多かった。 集会では、主催団体の紹介の後、政党からの発言が続いた。社民党佐々木県議は「憲法を守る闘いと岩国基地強化反対は表裏一体です!」と力強く発言した。日本共産党の仁比聡平参議院議員も登壇した。 続いて各地から寄せられた連帯メッセージが紹介され、辺野古の安次富さんからも届いていることが会場全体に知らされた。岩国連帯の輪は着実に広がっている。 集会宣言を岩国の大学生が読み上げ、「岩国基地が日米両政府の軍事政策に加担し、さらにオスプレイが沖縄へ追加配備される役割を担うことを断固拒否します。沖縄をはじめ全国の人たちとよりいっそう連帯を強め、世界一危険な『MV22オスプレイ』の沖縄や岩国への配備を撤回させるまで日米両政府に強く働きかけ、粘り強く取り組んでいくことを確認します」と高らかに宣言した。 最後に「怒」「オスプレイはイヤ!」と書いたウチワを参加者全員で高く掲げるパフォーマンスをした。 四十分ほどで短い集会を終え、岩国駅へ向けたデモだ。街行く市民に「オスプレイは岩国にも沖縄にも要らない」と訴え、その日の行動を終えた。 ●7・30 海と陸で抗議行動 予定より一日遅れた七月三十日早朝七時。巨大民間輸送船グリーンリッジに積載され、MV22オスプレイ十二機が米海兵隊・岩国基地に到着した。 当日は早朝より、活かす会の大川さんを先頭に、ピースリンク広島・呉・岩国の平和船団六隻が、陸揚げ抗議の海上デモを行い、グリーンリッジに迫った。時折海上保安庁から制限海域に入り込んでいるから退去するようにとの妨害を受けながら、朝七時から二時間にわたり抗議した。 岩国基地と門前川を挟んだ対岸でも、早朝より徐々に人が集まり、海上に呼応しながら陸上からも抗議活動に取り組んた。 十時には、川の河口に移動し、7・28集会実行委呼びかけのデモ行進だ。各地から百五十人が集まり、グリーンリッジに迫った。(遠方の参加者は二十八―二十九日と連日の行動を予定していたためか、三十日は中国・九州地方の取り組みとなった。) 警察からは、昨年好き放題にやったから今年は決して立ち止まるなと、事前にけん制されていたそうだが、グリーンリッジに一番近いところで実行委参加団体の代表が三十秒アピール。危険なオスプレイは沖縄にも岩国にもどこにもいらないと、こぶしを上げ、一時間かけて二キロの土手をデモ行進し、行動を終えた。 「沖縄の負担軽減」と欺瞞的な理由で手を貸した山本山口県知事と福田岩国市長は、その舌の根も乾かぬうちに「岩国基地への滞在期間を短くしてほしい(=早く沖縄へ持っていけ)」と政府に嘆願している。この協力姿勢が、米軍にとって使い勝手の良い、水深十三メートルの岸壁を持つ岩国基地に、何でもかんでも持ってくる今の状況を作り出しているのだ。 しかし岩国市民は黙って見てはいない。毎月の座り込みや裁判、集会に粘り強く取り組んでいる。今回のことも岩国が闘っていることを全国にアピールできるいいチャンスとして、取り組みを強めている。 岩国基地を拠点に、これまで五回オスプレイの訓練が強行されている。二十四機全機が配備されてしまった以上、今後低空飛行訓練が全国で本格化していくことが容易に予想される。キャンプ富士を拠点とした訓練、空軍用オスプレイの横田基地への配備など、米軍の傍若無人ぶりは止まるところを知らない。全国でオスプレイ反対!低空飛行訓練反対!の声を上げていこう! |
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