共産主義者同盟(統一委員会)






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     7・9 千葉

   第三誘導路裁判第11回口頭弁論

  
   騒音問題で空港会社を徹底追及
   
    

 
 七月九日千葉地裁で第三誘導路裁判第十一回口頭弁論が開かれた。反対同盟が、国と成田空港会社に、第三誘導路許可処分の取消、供用差止めを求めた裁判である。各地から五十名が傍聴に駆けつけ、反対同盟と共に闘った。反対同盟と支援連は、早朝地裁前でビラまき情宣を行った。この裁判では現在、「騒音」問題をめぐって争われている。前回(五月十三日)の裁判では反対同盟側が、第三誘導路は「成田市公害防止条例」や「航空機騒音環境基準」に違反していることを追及した。これに対して空港会社側は、「これらは一般的基準であって、成田空港は適用対象ではない」とか「航空機騒音に関する総合的な規準であって、規制基準ではない」「昭和四八年度の環境基準が、直ちに規制基準や受忍限度を示すものではない」などと言って違法・不当な開き直りに出てきた。また、「損害賠償請求における違法性の判断基準と差止請求における違法性の判断基準は異なるから飛行差止め請求は理由がない」とまで言ってきた。この日の法廷では、同盟側から第三誘導路ほか二本の誘導路の使用実態、地上騒音値などを明らかにするように、求釈明などで追及した。同盟は、市東さん宅周辺で、あらたな騒音測定を行い、証拠として提出する予定である。空港会社は手元に持っている騒音予測値を、裁判には必要ないとみなして提出を拒んでいる。同盟は、予測値・実測値の資料を出すように、今後も追及を続ける。
 裁判の後、弁護士会館において報告会が行われた。弁護団は、「空港会社は、二千五百メートル延伸してからの騒音予測値が二千百八十メートルのときとさほど違わないという予測値を出して、煙に巻こうとしている。同盟側で騒音調査を行い、その結果を突きつけて、反論を出させる。第三誘導路の問題は、国の攻撃として市東さんの畑の明け渡し裁判と一体のものとしてかけられてきたものだ。第三誘導路によって、市東さんの家は陸の孤島状態となった。圧力で叩き出そうとしている。本日の裁判は7・29の不当判決を阻止する闘いとして闘った。署名運動、街宣運動などを通じ、市東さんへの攻撃をはね返す態勢を作ろう」と呼びかけた。
 北原さんは、「署名運動の同盟一斉行動を三回行った。反応はよい。七月十四日、中央公園で全国集会を行う。七月十七日に署名を提出する。三里塚闘争四十七年の中でいくつも山があったが、またひとつの山を迎える。全国の人々とともに闘い、乗り越えたい。いかなる判決によっても反対同盟はつぶれない。今の政治を根本から変えねばならない時代である。反対同盟は二百三十万人の日本農民の先頭に立ち、TPPに反対して闘う。三里塚を変えることは日本の政治を変える第一歩である。ともに闘おう」と呼びかけた。
 萩原進さんは、「市東さんは今日、収穫・出荷作業のため来れないが暑い中がんばっている。現地において黙々と畑を耕している。不当判決によって農機具置き場など一切合財を一瞬に奪われるとなれば、一気に力が抜けるのではないか。全国の人々の力で支えてほしい。農地取り上げ問題を全国に知らしめ、自らの課題として闘ってもらいたい。そのために三万人署名運動を展開している。七月八日時点で九千八百四十一筆集まっている。最後まで粘ってほしい。この間反対同盟は地域回りをおろそかにしていた。署名で回って、民衆の考え方、行動力が、深い、強いものであることを再認識した。課題によっては一気に爆発するという展望のもとに運動をやっていこう。千葉県民の中で空港問題を重大な課題として押し広げていく闘いをしたい。七月十四日には人民で公園を埋め尽くそう。七月二十九日の反撃態勢を整えよう」と呼びかけた。われわれも署名運動を貫徹しよう。七月十四日、反対同盟とともに総決起しよう。

 

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