|
■6・29-30 福井 大飯現地で再稼働反対の全国集会・デモ 昨年の大飯原発再稼働阻止闘争から一年にあたる六月二十九日から三十日にかけて、STOP☆大飯原発再稼働現地アクションの呼びかけで、「福井から未来へ!原発のない世界を!6/29―30全国集会」が開催された。 六月二十九日(土)には、福井県小浜市にある明通寺において、「若狭ゆずり木平和祭」が開催された。午前中から夕方まで音楽フェスタが行われ、午後七時ごろからは木原壯林さん(悠悠化学研究所/元東海村原子力研究所研究員)と中嶌哲演さん(明通寺住職)の講演が行われた。のべ参加者数は、約三百五十人であった。この平和祭は来年も開催されるという。 翌六月三十日(日)には、大飯原発があるおおい町の大島半島で、まず午前十時から全国交流会が開催された。会場となった大島公民館は、この段階で百人を越える参加者でいっぱいとなった。昼食休憩のあと、午後一時三十分から同じ会場で全国集会が開催された。参加者は約四百五十人、京都・大阪・東京・石川・愛知などから大型バス・マイクロバスなどで次々と参加者が結集する。二階のホールと一階の駐車場の両方を使って集会が行われた。 全国集会では、急逝した吉岡史郎さんを追悼する黙祷のあと、主催者あいさつを現地アクションの仲尾宏さんが行い、続いて鎌田慧さん(さよなら原発1000万人アクション)が約三十分ほどの講演を行った。次に再稼働阻止全国ネットワークの柳田真さん(たんぽぽ舎)が基調報告となる発言を行った。柳田さんは、「原子力規制委員会が作成した新規制基準とは、再稼動を推進するためのものだ。ここに新しい『安全神話』が作られようとしている。再稼働阻止全国ネットは、七月八日の新規制基準の施行日に早朝から抗議行動を組織し、いよいよ『決戦の六ヶ月』に突入する。再稼動の嵐に対して、それぞれの地元での闘いに連帯し、全国総結集で再稼動を阻止する」と決意を述べた。次に福島から参加した黒田節子さん(原発いらない福島の女たち)が、福島の現状と闘いの報告を行った。そして、再稼働の焦点となっている各地からのアピールとして、伊方原発がある愛媛県の堀内美鈴さん(原発さよなら四国ネットワーク)、大飯原発・高浜原発がある福井県の若泉政人さん(さよなら原発福井ネットワーク)、名古屋から参加した山本さんが、各地の状況の報告と再稼働阻止に向けた思いを述べた。また、若者からの発言として、昨年の大飯原発ゲート前の封鎖・占拠闘争を闘った斉藤寛太さんが発言を行った。集会終了後、参加者は大飯原発ゲート前までのデモ、関西電力への抗議・申し入れをゲート前で行い、二日間にわたる行動をしめくくった。 この集会の主要な性格は、今年の冬から予測される再稼動の嵐と対決する全国総決起集会であった。再稼働阻止全国ネットは、四月十三日・十四日の石川県羽咋市合宿・全国交流会、五月十八日・十九日の柏崎刈羽連帯集会、六月二十三日・二十四日の伊方集会・全国交流会に取り組み、この大飯全国集会以降も七月十三日の北海道・泊集会、七月二十八日・二十九日の鹿児島県・川内原発再稼働反対集会に取り組む。そして、七月八日の原子力規制委員会の新規制基準の施行日における規制委員会への抗議行動をもって、いよいよ「決戦の六ヶ月」(柳田真さん)に突入する。この大飯全国集会は、このような流れの中に位置づけられたものであった。再稼働阻止全国ネットは、昨年の六月三十日・七月一日を頂点とした大飯原発再稼働阻止闘争の中から誕生した。それから一年にあたるこの全国集会は、再稼働の嵐に立ち向かう全国総決起闘争として成功したと言える。また、昨年の大飯原発ゲート前の封鎖・占拠闘争を闘った若者たちも、六月二十九日の若狭ゆずり木平和祭を中心になって開催し、この二日間の取り組みに合流した。 原子力規制委員会による新規制基準の施行日であった七月八日、電力独占資本は五原発十機の安全審査を規制委員会に申請した。再稼働の嵐と対決する全国各地での闘い、そして安倍政権に対する全国的な闘いをさらに強化していかねばならない。 |
当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.