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■5・21 千葉 天神峰やぐら裁判 北原事務局長が陳述 新証拠で多見谷を追及 ●天神峰やぐら裁判 五月二十一日、天神峰やぐら裁判が千葉地裁六〇一号法廷で行われた。 この裁判は、行訴・農地法裁判に続き多見谷裁判長が担当し、市東さん宅地にある反対同盟所有のやぐらを巡る新たな裁判である。早朝から地裁前でビラまき情宣、終了後同場所において署名活動を行なった。 NAA側が行訴・農地法裁判で四つの工作物を含めた土地の明け渡しを求めている。裁判冒頭、反対同盟北原事務局長が陳述を行った。「この裁判は行訴・農地法裁判の土地明け渡しに付随するものだ。四つの工作物は同盟所有物である。空港反対闘争の正当性、農民つぶし農民叩き出しを否定し闘う決意を表わしたものである」とはっきり主張した。 反対同盟弁護団が「今やぐら裁判と関連があるので、行訴・農地法裁判の弁論再開をして欲しい」と主張した。しかし、多見谷裁判長は「今回の裁判で他の裁判について応える必要はない」の一点張りだった。 裁判後の報告集会では、萩原事務局次長が「多見谷は正面突破でやってきた。やれるものならやってみろ。空港を根本的に破壊、廃港にするためにあらゆる手段を用いて闘っていこう。三万人署名を闘っていこう」と力強く訴えた。次回は九月三日火曜、千葉地裁で行われる。 ●NAAからの新証拠と弁論再開要求 既に裁判が終了している耕作権裁判で、白石裁判長の文書提出命令に伴いNAA側が新証拠を提出した。その証拠とは、NAA側が一貫して主張していた当該耕作地位置特定が誤りであることが明らかになる決定的な証拠である。これまで、NAA側は市東さん、そして同盟弁護団が主張し続けていた「NAA側の位置特定は誤っており、当該地での耕作はしていない」ということを認めず、反動的な裁判を進行させてきた。しかし、今回の新証拠によってNAA側の主張は全く誤りであり、むしろその事実を隠蔽し証拠を隠し持って審理を続けてきたことが明らかになった。また、NAA側が(位置の特定を前提として)主張の根拠としてきた市東東市さんとの間で交わされたとされている「同意書」「境界確認書」までも偽造・捏造ということになる。 これを受け、反対同盟弁護団は「耕作権裁判と行訴・農地法裁判は連動しており、新証拠が出てきた以上裁判を行う上で根幹となる前提は崩れた」として行訴・農地法裁判の弁論再開を求めるため多見谷裁判長に対して折衝を行ったところ、「終結しているので折衝についてはお会いできません」と拒否した。 裁判の内容がどうあれ、多見谷はあくまで市東さんの農地強奪をNAAと一体でやろうとしているのだ。こんなでたらめな裁判を絶対許してはならない。 反対同盟は五月、同盟一斉行動を行い、騒音激化地域への個別訪問署名取り、成田駅頭情宣を行っている。我々三里塚現闘、行動隊も共にこの行動に参加している。 * * * 農地強奪を許さない三万人署名活動ですが、まだまだ署名の数が足りない状況です。今一度全国各地域で市東さんの農地を守るため、地域、職場、学園で署名活動に尽力して頂きたいと思います。宜しくお願い致します。 |
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