共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     2・22 東京

   福島原発告訴団東京地検を包囲し、

   四万筆の署名を突きつける
    





 二月二十二日、福島原発告訴団が呼びかけた東京地検包囲行動・東電行動が取り組まれた。全国各地の告訴団をはじめ、六百二十二人の人々が包囲行動を闘いぬいた。
 福島原発告訴団は、福島原発事故から一年過ぎても「政府も東京電力も、根拠なく『安全』を吹聴した学者たちも誰一人処罰されるどころか捜査すら始まる気配がありません。……彼らの責任を追及し、その罪を認めさせなければなりません」(告訴宣言)として、昨年三月十六日に結成された。そして、六月十一日に千三百二十四名の福島県民が第一次告訴を行い、十一月十五日には全国から一万三千二百六十二名の人々が第二次告訴を行った。これを受理した検察は、強制捜査を行わないまま捜査を終らせ、三月にも立件の可否を判断する方針だということが昨年末に明らかとなった。
 こうした中で、告訴団は「福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名」を年明けから開始した。そして、一ヶ月の間に四万二百六十五名の署名を集め、上申書とともに、東京地検に突きつけたのが今回の行動だ。
 包囲行動が開始される午後四時には、東京地検前の歩道は人々で埋め尽くされていた。さっそく代表者五名が、署名と上申書をもって東京地検に入っていった。そして、全国から集まった人々が次々にマイクを握り、原発事故への怒り、責任者を処罰しろという要求を強く訴えた。静岡からの参加者は「千人の幸せのためなら、十人の犠牲をいとわない。こんな社会はだめだ」と怒り、福島からの参加者は、「東電はなぜ責任を問われないのか。東電は原発事故を嘘で塗りかためようとしている。こんなことは許せない。東電に罪を負わせるべきだ」と、原発事故の責任者に対して手ぬるい捜査しか行わない検察を弾劾した。
 そして署名提出を終えた代表者が合流した。弁護団の一人は「大事故を引き起こした東電に刑事責任を取らせなければならない。検察は強制捜査、現場検証をして、経営陣を起訴し処罰するべきだ」と訴えた。最後に参加者全員が「保安院を起訴せよ」「安全委員会を起訴せよ」「東電を起訴せよ」「山下俊一を起訴せよ」「強制捜査をしろ」とシュプレヒコールをあげて東京地検包囲行動を終えた。
 一団は地検前から東電本店前に向かい、東電に対する行動に移った。対応に出た東電広報部の二名に対し、告訴団の十名、福島からの参加者三十名が「捜査・起訴を待つことなく、告訴・告発を受けている貴社関係者十五名は、貴社が加害者であることを自覚し、みずから進んで真実を明らかにするとともに、その罪を認め刑罰に服すること」という要請文を読み上げ手交した。そして福島の避難者は「私たちは、福島現地にいる東電の一般社員を責めることはやめた。彼らも被害者だと思うからだ。いつまで福島の社員に土下座させるのか。本当は、原発を推進してきた責任者、国や東電の経営陣、学者たちこそが福島に来て、現地で責任をとる仕事をしなければならないのだ」と迫った。三月末までに要請文の回答を求める福島県民と告訴団に対し、東電は「内容を読んで回答します」の一点張りで、自らの責任をすすんで引き受けようとする姿勢を全く見せなかった。このような許しがたい東電に対して、参加者全員で「東電は責任を取れ」とシュプレヒコールをたたきつけ、この日の行動を終えた。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.