共産主義者同盟（統一委員会）

■11・11　東京

　 「反原発100万人大占拠」

　　　霞が関を埋め尽くす抗議行動
　　　　　　　　　　

　十月十一日、国会周辺と霞が関一帯で「11・11反原発１００００００人大占拠」が取り組まれた。福島をはじめ全国各地から十万人の人々が結集し、権力中枢の一帯を埋め尽くして「原発いらない」「再稼働反対」の声を上げた。アジア共同行動首都圏の仲間も経産省前に駆けつけ、この日の反原発闘争を闘いぬいた。
　当日は悪天候が予想されていたが、抗議行動が始まる十五時になる前から続々と人々が歩いてくる。そして国会正門前や各省庁前など九か所の抗議エリアを中心に人が集まってきた。十五時になると、経産省前では「かんしょ踊り」が始まる。それと同時に「原発いらない」「子供を守れ」「再稼働反対」の声も上がった。「かんしょ踊り」が始まると、それに続いて人々が列をなして、皆で歩道をねり歩いた。一団は、経産省前から文科省前へむかい、さらには財務省前を通って外務省、そして農水省から経産省前に戻る抗議行動を展開した。とりわけ農水省前では、酪農家の方が、原発事故に対する怒りを明らかにし、政府と東電を弾劾し、「実力闘争こそが反原発闘争の道をきりひらくのだ」と訴えた。財務省前では集団疎開裁判の訴えが行われ、外務省前では政府の原発輸出方針を弾劾する声があげられるなど、それぞれの省庁の前でも抗議行動が行われており、まさに霞が関一帯が反原発の声で埋め尽くされた。
　雨が降り出し、しだいに強さを増していくが、抗議行動は途切れることなく続けられた。そして十七時近くになると、国会正門前で行われる大集会に合流していった。国会前では、歩道が文字通り人で埋め尽くされ、人々は「全原発の廃炉」「再稼働許すな」の声をあげた。