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     10・21 東京

   AWC首都圏集会開く

   
田村岩国市議が現地情勢を報告
 
         



 十月二十一日、港区勤労福祉会館において、「オスプレイはいらない! 岩国・沖縄とつながろう! 10・21集会」がアジア共同行動(AWC)首都圏の主催で開催された。
 はじめにAWC共同代表の鴨居さんから、「日米両政府は、オスプレイを岩国に搬入し、沖縄への配備を強行した。この直後に、米海軍の兵士が女性に対する性暴力事件を引き起こした。基地があるからこそ地元住民が被害を受ける、ということが繰り返されている。オスプレイの撤去、愛宕山住宅建設を阻止するたたかいを通じて、アジアからの米軍総撤収を勝ち取ろう」と主催者挨拶が行われた。
 つづいて、あすじゃ東京の学生から「9・9沖縄県民大会」の報告が行われた。現地で撮影したビデオを上映し、「オスプレイの配備強行を絶対に許さない」という沖縄人民の怒りがよく伝わってくる報告が行われた。
 そして本集会のメインである岩国市議の田村順玄さんによる講演が行われた。田村さんは、岩国に搬入された十二機のうち四機が二カ月間も飛べなかったというオスプレイの欠陥をはじめ、オスプレイ搬入阻止のたたかいの報告、島根県浜田市で行われている米軍機の訓練の実態、など十項目に渡る話題を通じて、様々な角度から、岩国における反基地闘争の現状と展望を語った。
 その中で田村さんは、日本政府は九月十九日に「オスプレイ安全宣言」を出したが、その欺瞞を明らかにした。日本政府は「市街地は飛ばない」と言っていたが、九月二十一日に行われた下関沖での訓練では、周防大島町の市街地上空を飛んでいた。地域の子供たちが運動会に参加している真上をオスプレイが飛行したのだ。田村さんは、イエローブックとよばれる米軍資料を用いて、「米軍機の飛行ルートは決まっていて、パイロットはそのルート通りに飛行しないといけない。オスプレイが市街地上空を飛ぶことは、はじめから分かっていることだ」といって、日本政府のでたらめな対応を弾劾した。
 そして、米軍は全国で低空飛行訓練をしようとしているが、日本政府は地元住民に対して、具体的に軍事訓練について説明できていない現状があると指摘した。これは、夜間飛行訓練も同じだ。こうした飛行訓練に反対するたたかいを通じて、反基地闘争を全国化していく展望を語った。
 そして、沖縄で起こされた性暴力事件に触れ、岩国での自治会長に対するひき逃げ事件に対しても刑事告訴を行っていることを報告した。また、「米軍のやりたい放題にさせないためには、地元住民が立ち上がり、反対行動を浴びせかけ続けていくしかない」とたたかいを継続していく重要性を訴えた。
 休憩を挟んで、集会参加者から連帯発言が行われた。「あらゆる女性差別に反対する 女性たちの総行動」からは、今集会に先立って、午前中に品川駅頭で情宣を行ったこと、関西や山口でも同様の取り組みがされていることが報告された。沖縄反戦地主会・関東ブロックの大仲さんからは、沖縄の状況と与那国への自衛隊配備の二点について発言があり、「復帰前には、空にB52、海に原潜、陸に毒ガスと言われた。今は、空にオスプレイ、陸に米兵と言われている」として、何一つ変わらない沖縄の状況、それに対する怒りが表明された。神奈川県央共闘の檜鼻さんは神奈川での取り組みを報告し、全国一般全国協の渡辺さんは「オスプレイは、日本と米国の航空法では飛べない欠陥機だ。オスプレイが支配の象徴になっている」として、岩国住民との連帯を強化していく決意を明らかにした。経産省前テントひろばの八木さんは、十一月九日の被曝労働を考える全国ネットワーク、十日の再稼働阻止全国ネットワークの結成集会、十一日に取り組まれる経産省占拠行動への参加を呼びかけた。
 さいごに集会決議を読みあげ、参加者全体の拍手で決議は採択された。十一月二十三日から取り組まれる岩国行動2012の成功に向けて、参加者全体が全力で取り組んでいくことを確認して、この日の集会を終えた。


 

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