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■10・13 大阪 岩国連帯の輪 ひろがる成果 田村市議「住民は闘いつづける」 十月十三日(土)午後六時三十分からエル大阪において、「岩国に連帯しよう!10・13関西集会~今、とめなければ!オスプレイ配備・米軍住宅建設・岩国基地大強化~」が約八十人の結集で開催された。主催は、アジア共同行動日本連と岩国・労働者反戦交流集会実行委員会の呼びかけによって形成された同集会実行委員会であった。岩国連帯関西集会は、二〇〇九年六月に愛宕山を守る会代表の岡村寛さんを招いて開催して以来、四回目の集会となるものであった。 集会は、垣沼陽輔さん(全日建連帯労組近畿地本委員長)の主催者あいさつから開始された。垣沼さんは、「この数年は愛宕山米軍住宅建設が焦点となってきたが、オスプレイの配備・運用拠点化など大きく状況が変化してきている。岩国住民への連帯を強め、岩国への支援を拡大しよう」と訴えた。続いて岩国でのオスプレイ陸揚げ・配備阻止闘争の記録映像が上映された。岩国では、七月二十三日の早朝五時からの海上・陸上でのオスプレイ陸揚げ阻止闘争、九月九日の沖縄県民大会に連帯する集会、九月三十日の千二百人が結集した集会と、オスプレイ配備・運用拠点化に反対する集会が連続して取り組まれてきた。記録映像は、岩国住民の激しい怒りといきいきとした闘いを伝えるものであった。 これを受けて、田村順玄さん(岩国市議会議員)が講演を行った。田村さんは、六月十七日にオスプレイの岩国一時駐機と運用拠点化が通告されて以来、連続した闘いに取り組んできたことを報告した。他方で愛宕山開発跡地が三月二十三日に防衛省に売却され、愛宕山を守る会はこれからどう闘っていけばよいのか、厳しい局面を迎えていることも報告した。そして、「闘いにはさまざまな局面があるが、岩国基地はハリネズミのように強化され続けてきた。オスプレイの配備について、岩国市長も山口県知事も賛成だとは言っていないが、それは国の責任で進めてくれというもので、芝居にすぎない。オスプレイは、九月二十一日から試験飛行を開始したが、日米合同委員会での取り決めなど無視して市街地を飛行している。オスプレイ配備や愛宕山米軍住宅建設など、岩国基地の大強化に対して岩国の住民は闘い続ける。ともに頑張りましょう」と田村さんは訴えた。 続いて、反基地運動の国際連帯を課題として、済州島カンジョンの海軍基地建設阻止闘争との交流の報告が南守さん(ユニオンぼちぼち)から映像をまじえて行われた。そして、集会参加者の一分間アピールが行われた。西山直洋さん(連帯労組近畿地本書記長)、大野進さん(全港湾近畿地本)、大野昌言さん(きょうとユニオン)、平出さん(阪神合同労組)、星川洋史さん(しないさせない戦争協力関西ネット事務局長)が次々と発言を行った。そして、岩国署名と幟旗寄贈・缶バッヂ販売の岩国支援キャンペーンの呼びかけ、田村さんへの支援目録の贈呈が行われた。続いて、服部良一衆議院議員が発言を行った。服部議員は、沖縄でのオスプレイ配備に反対する普天間基地封鎖闘争を報告し、カンジョンの海軍基地建設をめぐって沖縄選出の国会議員を現地に派遣することを追求し、日本の国会に韓国から国会議員を招請する努力を行ってきたこと、相次ぐ韓国への入国拒否弾圧を許さない努力を組織していくことなどを表明した。そして、集会の最後に瀧川順朗さんがアジア共同行動日本連と岩国・労働者反戦交流集会実行委員会の双方を代表して発言に立ち、十一月二十三日・二十四日の岩国行動への関西からの総結集を呼びかけた。この呼びかけに応え、全力で岩国行動への結集を組織していこう。 この日の岩国連帯関西集会は、さまざまな取り組みとかちあう中で参加者数は昨年を下回ったが、労働運動関係を中心に参加団体・グループは広がってきており、岩国連帯をおし広げていくという意味では大きな成果を獲得することができた。また内容的にも、田村順玄さんの講演を中心として、岩国でのオスプレイ配備阻止闘争の記録映像の上映やカンジョンの海軍基地建設阻止闘争との交流の報告を組みこむなど、充実したものとなった。 |
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