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■10・1 沖縄 オスプレイ配備強行を許すな! 普天間基地解体へ連日決起 日米両帝国主義は、沖縄人民をはじめ岩国や全国で広がる配備撤回の怒りの要求を無視し、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ十二機の普天間基地配備を強行した。この暴挙を満腔の怒りで弾劾する。 十月一日午前七時、普天間基地野嵩(のだけ)ゲート前では「9・9県民大会」実行委員会による座り込みと抗議集会が開始された。野嵩ゲート前では九月二十六日から同実行委員会による抗議集会が毎朝行われており、それ以前からも普天間基地爆音訴訟団や平和運動センター、平和市民連絡会による座り込み行動が連日展開されてきた。 この日は、大型の台風十七号が通過したばかりで被害対策や掃除・後始末に奔走していることをも顧みず、沖縄防衛局は前日夜遅くに「飛来見込み」を関係自治体へ電話一本で「伝達」してきたこともあり、現場には、「県民大会」実行委員会の共同代表をはじめ国会議員、「県」議会各会派、市町村長、市町村議員や平和運動センター・平和市民連絡会議に結集する労働者・市民が、月曜日早朝にもかかわらず、怒りを込めて全島から続々と結集してきた。 前日夜には、普天間基地大山ゲート前と野嵩ゲート前を「解放区」とし、座り込みを展開していた三百名余の労働者・市民と車両数十台を「県」警機動隊が暴力的に強制排除し、市民多数の負傷者と車両の破損が出るなど許しがたい暴挙も強行された。まさにオスプレイ配備強行のための弾圧だ。 午前九時頃、オスプレイが岩国基地を飛び立ったとの情報が入る。許せない。朝日が直射する座り込み現場に緊張感が高まる。十一時過ぎ、野嵩ゲート前での抗議集会を避けるようにオスプレイ機が普天間基地の南側から侵入してきた。集会場からは機体は見えないが、怒りのシュプレヒコールが普天間基地に向かって怒涛のように浴びせられた。「沖縄への差別を許すな」「基地閉鎖しかない」「米軍の代理人・野田政権を許すな」……参加者は次々に弾劾の声を発した。 また普天間基地周辺では抗議の風船や凧があげられ、人民大衆のありとあらゆる抗議行動が取り組まれた。まさに普天間基地周辺は、沖縄人民大衆の総反攻の抵抗闘争の場と化したのだ。 オスプレイ機は十月一日六機、二日三機に続き六日までに全十二機の普天間基地配備を完了した。四日からは伊江島、高江、辺野古などへの飛行訓練を開始した。日米両帝国主義は九月十九日の日米合同委員会で「安全宣言」を行ったが、「ヘリモードは基地内だけ」「人口密集地上空を避ける」などとした合意事項も、「できる限り」「可能な限り」とした枕詞通りに全く無視し、平然と市街地上空をヘリモードで飛行するなど強行配備ありきに沖縄人民大衆の怒りは倍増している。 加えて米帝・国防省は、最新鋭ステレス戦闘機F35を嘉手納基地に配備する方針を明らかにした。対中国を見据えたアジア太平洋侵略反革命戦争戦略の新たな軍事強化だ。与那国島への自衛隊基地建設と合わせ、沖縄基地の日米共同侵略反革命前線基地としての飛躍的な強化を策動している。辺野古への新基地建設阻止、高江へのオスプレイパッド建設阻止闘争の位置もますます高まっている。今や日米両帝国主義のオスプレイ配備強行によって一切の制動は解き放たれた。普天間基地のみならず全基地閉鎖・機能解体―日米安保に風穴を開けるべく島ぐるみ闘争の爆発として、闘いは連日展開されている。 |
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