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     9・30-10・1 岩国

   岩国市民大集会に1200人

   
米軍基地に抗議叩きつける
      
 



 オスプレイ沖縄配備が強行された前日の九月三十日、岩国市役所前広場で「オスプレイの本土初飛行抗議、9・30市民大集会」が開催された。緊急に呼びかけられたにもかかわらず、約千二百名もの人が参加し、飛行や普天間への配備に反対の声をあげた。アジア共同行動や岩国労働者反戦実の仲間も、地元山口を始め、関西や福山、福岡の各地から駆けつけた。
 集会では、実行委員長が「岩国への長期駐留は許せないが、沖縄に持ち込むことはもっと許せない。即刻アメリカに持ち帰ることを要求する」とあいさつ。
 試験飛行にハンストで抗議した牧師の大川清さんは「オスプレイの事故が起きたら、苦しむのは国民。命や安全のためノーを突きつけたい」と訴えた。
 田村市議は「旧滑走路が、オスプレイに使われており、あたかもそのための沖合移設だったかの様相さえある」と、怒りを込めて発言した。
 「岩国の決意」として岩国の大学生がアピールした。「オスプレイは戦争するためのものです。基地は人を殺すためのものです。命が奪われるのは、もうたくさんです。私には夢があります。基地のない岩国から、基地のない沖縄に、旅をすることです。オスプレイは止めることができます。基地を無くすことはできます。一人一人の命が大切にされる世の中を創ることはできます。オスプレイはいらない。基地はいらない」という率直な訴えに、共感が広がった。
 集会では、試験飛行の中止や沖縄配備撤回を日米両政府に強く働き掛けるとする緊急声明が採択された。最後に参加者全員がオスプレイに×印をつけた紙を一斉に上げ、抗議の意志を示した。その後、岩国駅前までデモ行進をし、道行く人に「オスプレイはいらない」と訴えた。
 翌十月一日、沖縄の強い反対の声を顧みず、オスプレイは沖縄に向けて岩国から飛び立った。基地周辺では、夜明け前から抗議行動が取り組まれた。「オスプレイは米国に帰れ」という声に包まれながら飛び立ったうちの二機は、飛び立ったかと思うと岩国基地に戻ってきた。内一機は煙を出していた。凄惨な事故が起きる前に、アメリカに返さなければならない。
 抗議行動後、基地正門に詰めかけ前日の集会で採択した緊急声明を渡そうとしたが、基地側は受け取ろうともせず、抗議する市民に警察権力が執拗に嫌がらせをしてきた。沖縄でも岩国でも全国各地でも、オスプレイ拒否の声が静まらないことにいらだちを隠せないのだ。
 十時からは恒例の愛宕山の見守りの集いが開催された。参加者からは口々に、オスプレイが岩国から沖縄に飛び立ったとしても、全国で低空飛行訓練が展開され、米軍にとっては岩国はその重要拠点。オスプレイがアメリカに帰るまで、沖縄に連帯して反対を貫くと決意が語られた。
 またこの日は、前日に引き続き神奈川の大和市在住の方も参加していた。厚木基地の周辺に住むというその方は、航空整備の会社が厚木基地にある限り、空母艦載機もオスプレイも厚木基地へ整備のために頻繁に飛来する。岩国とも繋がりながら、厚木基地反対運動を進めていくと連帯を表明した。
 関西から来た岩国労働者反戦実の方も前日や早朝の行動に続き参加。闘う労働組合の再生に向けて今年七回目となる十一月の岩国行動を準備していることや日常的にできる岩国支援を検討していることなどについて発言した。
 米軍は沖縄に次ぐ軍事拠点として岩国を位置づけている。岩国基地の拡大強化を許さず、闘う岩国市民に連帯し、十一月の岩国行動に大結集しよう。


 

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