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     9・18 三里塚

   団結街道裁判

   弁護団、「廃道の事例がない」と成田市を追い詰める
    



 
九月十八日千葉地裁で、団結街道裁判第八回口頭弁論が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけた。
 裁判に先立ち支援連は、千葉駅頭・地裁前で、多見谷裁判長の証人隠しを弾劾するビラまき情宣を行った。
 被告・成田市は、反対同盟に門前払いを食らわせようとしている。「道路法は公益保護を謳っているが、住民の個別的利益を守るものではない」と言って、市東さんをはじめ反対同盟には「原告適格がない」と主張している。 
 弁護団は、以下のように主張した。「〇四年の行訴法の改正で、原告適格の基準を緩めることになった。本件も当然、原告適格があるケースである。市の主張は古い基準を基にしており、不当である。七二年の判例として、地域住民が岡山大学構内の道路の通行権を求めた裁判で、住民が原告適格を認められ、裁判を闘った、というものがある」。
 弁護団はさらに、実質的内容で成田市を追及した。前回までに市に対し、「これまで市道に面して耕作地がありながら廃道にした事例があるのか。あれば出しなさい」と追及したが、「類似事例はない」との答えである。
 市は、木の根、東峰の空港「用地内」の市道については、未買収の民有地があるため、市道として残している。また、団結街道の市東さん宅前の部分は、いったん廃道にしたが、七十二メートル分だけを市道として再認定した。このような対応からすれば当然、現闘本部横の畑まで、団結街道を残すべきであった。市は、「代替道路で不利益を回避した」という主張のみで逃げ回っているが、われわれは闘い抜く。次回は十二月十八日に開かれる。圧倒的な傍聴で、成田市と空港会社を追いつめよう。
 場所を移して報告会が開かれた。北原事務局長は、「裁判長は拙速裁判を狙っている。今の国際情勢は、排外主義が強まり、一触即発の危機だ。この機会に、政治を変える運動を展開しよう。三里塚の四十七年は、反戦・反核の砦として全国の人々と闘ってきた日々だった。裁判闘争、現地闘争を一体のものとして、反戦闘争として闘い抜こう」と呼びかけた。
 萩原さんは、「多見谷裁判長を忌避しているが、十月十五日は千葉中央公園から、集会・デモを闘う。多見谷は、年度内にも結審させようとしている。三里塚の闘いをもう一度大きく、各地の闘いの中に持ち込もう。野田政権はオスプレイの安全宣言を出し、沖縄に押し付けようとしている。我々は、日本の階級闘争を牽引する意識をもち、全国で闘う。そういう中で、三里塚闘争、市東さんの闘いに勝つ。10・7集会の大きな意味を確認し、大成功をかちとろう」と呼びかけた。反対同盟の呼びかけに応え、10・7をはじめとする秋季の闘いに邁進しよう。



 

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