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■9・11 東京 経産省前テント一周年 福島現地はじめ反原発の声 経産省を包囲し全原発廃炉訴える 九月十一日で福島原発事故が起きて一年半がたった。この日、野田政権は独立の規制機関と位置づける原子力規制委員会を原子力ムラの人間で固める人事を閣議決定した。 同時にこの日は、経産省前にテントを張った一周年の日でもある。テントひろばは国家権力の様々な妨害をはね返しながら、数多くの人々がテント村を訪れ交流する場所として維持されてきた。 この一周年を記念して全国各地から人々が集まり、午後一時からイベントが行われた。歌あり踊りありで盛り上がったイベントの中、一分間アピールでは、三十人ほどの人々が次々とマイクを握りしめ、それぞれの思いを訴えた。現在も続く原発事故とのたたかいが、実に様々な立場から報告され、決して屈せずにたたかい抜く決意が鮮やかに表明された。 子供を避難させる仮処分を求めるたたかいの報告があり、郡山市の女性は「いまの状況は、美しく静かで、地獄。子供たちを避難させたい」と訴えた。福島駅前では金曜アクションが取り組まれはじめ、これまで四回行ってきていることが報告された。また、目の前を通る官僚たちが眉間にしわを寄せて通り過ぎるのを見て、「お前たちが今日一日、何事もなく過ごせたのは、今も福島第一原発で作業している、私たちの子供のおかげだ。血尿出しても作業している息子たちがいる。このことを忘れるな」と、弾劾する声も上がった。福島の現実を無視し、自分たちの利害を優先させて原発の再稼働に突き進む国家官僚たちを徹底的に弾劾した。 イベントの締めくくりには、かんしょ踊りで経産省を一周する抗議行動が行われ、経産省包囲行動に合流していった。 経済産業省包囲行動には、七百人の人民が結集した。再稼働反対全国アクション、玄海原発プルサーマル裁判の会、原発さよなら四国ネットワーク、Shut泊の五団体がそれぞれ申し入れ書を提出したことが報告された。 続いて、「人事案白紙撤回」「再稼働反対」「大飯原発を止めろ」「すべての原発を廃炉にしろ」のシュプレヒコールをあげながら、包囲行動を開始した。工事中の一角を除いて、人々の鎖が経産省を取り囲んだ。 原発事故を引き起こした張本人たちが一切の責任を取らないままに、原発再稼働を推し進めている。原子力規制委員会の人事もその一つだ。全原発を廃炉に追い込む反原発闘争の前進をかちとろう。 |
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