共産主義者同盟（統一委員会）

■7・16　東京

　 代々木公園に反原発掲げ17万人が決起

　　ＡＷＣ日本連、ビラ情宣、集会・デモ闘い抜く
　　
　　　　　

　「原発再稼動反対！」「全ての原発を廃炉に！」。さまざまなスローガンを書き記したのぼり、旗ざお、プラカード、横断幕を掲げて労働者人民が続々と代々木公園に結集してくる。渋谷駅方面、原宿駅方面から人波が延々と続いている。福島ナンバーなど、東北地方、中部地方など各地からやってきた大型バス、マイクロバスから、次つぎと人々が降りてくる。赤ん坊や子ども連れの家族、労働組合、中学生、高校生、大学生、市民などまさしく老若男女の結集だ。じりじりと照りつける夏の日差しを上回る熱気が、代々木公園一帯に充満した。
　七月十六日、さようなら原発１０００万人市民の会が呼びかける「さようなら原発十万人集会」に全国から十七万人の労働者人民が結集した。圧倒的な労働者人民の「再稼動反対」の声を踏みにじり、日帝―野田政権は大飯原発の再稼動を強行した。このことに対し多くの人民が怒り、「黙っていてはいけない」と反原発闘争に起ちあがったのだ。
　この日は、代々木公園をはじめ、全国各地で反原発の闘いが取り組まれた。さらに、韓国ＡＷＣなどが呼びかけて、韓国・ソウル市大漢門の前で「脱核・脱原発」を掲げた集会もかちとられた。日本の反原発闘争に連帯する取り組みとしておこなわれたのだ。
　代々木公園の会場では、第一ステージ（サッカー場）、第二ステージ（野外音楽堂）、第三案内カー、第四案内カーと大きく四つの箇所で集会発言や、コンサートなど反原発を掲げた催しがおこなわれた。
　アジア共同行動日本連の旗の下には、首都圏をはじめ、九州・山口、京都など全国各地から労働者・学生の仲間が結集した。アジア共同行動日本連の部隊は、第四案内カー（代々木公園第一体育館横・原宿方面側の道路上）の近くに午前十時半前には到着し、すぐさまアジア共同行動日本連の反原発・反戦反基地・アジア連帯を訴えるビラ情宣に決起した。用意した九百枚のビラは、続々と結集してくる労働者・学生・市民に手渡され、またたくまになくなってしまった。
　午前十一時過ぎから、第四案内カーにおいては、「原発現地から」と題して福島や女川、浜岡などの反原発を掲げてたたかう住民団体が発言した。
　午後一時半すぎ、いよいよデモ行進だ。デモコースは、原宿コース、渋谷コース、新宿コースの三つにわかれて行なわれた。アジア共同行動日本連の部隊は、原宿コース（原宿駅前から、表参道を通り、明治公園まで）の市民団体の列に加わり、デモ行進に出発した。「再稼動を許さないぞ！」「すべての原発を廃炉にするぞ！」。アジア共同行動日本連の仲間は、市民団体のデモ行進を牽引するシュプレヒコールを行ない、明治公園までのデモ行進を貫徹し、この日のたたかいを終えた。