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■5・8 千葉 団結街道廃止取消訴訟・第7回口頭弁論 五月八日千葉地裁で、団結街道廃止取消訴訟第七回口頭弁論が開かれた。 公判には七十名が傍聴に駆けつけた。裁判官一名の交代に際して、反対同盟弁護団が改めてこの裁判の経緯、趣旨を説明した。葉山弁護士は「団結街道は一日百二十台の車が通る必要不可欠の生活道路だ。市東さんは畑に通うために使い、反対同盟は現闘本部と一坪共有地に通うために常時使っていた。関係者に何ら意見をきくことなく二〇一〇年六月二十七日真夜中にコソ泥的強制執行。驚くべき低価格の随意契約でNAA(空港会社)に売り渡し。道路法一〇条に違反。憲法一三条(公道通行の自由権)の侵害。フェンスをどけよ。原状復帰せよ」と意見陳述。大口弁護士は、「成田の裁判は特別だと言われている。国家権力の圧力に裁判官が負けている。異常を異常と感じない、病(やまい)膏肓(こうこう)に入ってしまった裁判官もいる。空港、原発は国策として進められてきた。憲法で国民に所有権が保障されているが、保障されているのは公団であり、NAAであるという実態だ。国鉄改悪法の訴訟を担当した裁判長は退官し、JR東海の監査役に就いた。おかしくないか。成田の裁判に関わる裁判官は、毎朝『自分はバイアスがかかっていないのか』と自問してほしい。成田のどの裁判でも、通常の民事裁判ではありえない運用がなされている」と裁判官に対し、するどく糾弾した。 被告・成田市は、昨年十月の書面で、路線廃止の六類型を挙げて本件廃止の正当性を主張した。反対同盟は、空港関係で市道を廃止した例はあるのか、市東さんのように隣接畑を耕作していた例があるのかと追及した。市側の弁護士は六、七人もいるのに、法廷で答えられず、答えをあいまいにして逃げようとしている。反対同盟は事例を全て出すよう求めたが、多見谷裁判長はそこまで必要なしとして強くは求めなかった。裁判長は「通常の行政・民事裁判と同様にやっているつもりだ」と言うが、明らかに偏っている。次回は九月十八日に開かれる。大結集で傍聴闘争を闘おう。 弁護士会館において、裁判報告会が開かれた。北原事務局長は、「昨年五月、高裁で不当判決、五十人不当逮捕があった。裁判は我々がするんだという気になって闘わないとだめだ。裁判で勝って、判決で負けることが続いている。まともな判決を出させるように闘おう。世の中が変わるまで三里塚闘争は続く」と述べた。 弁護団は、「昨年、五月、八月に悔しい思いをした。しかしがっくりすることなく闘いを続けている。すばらしいことだ。相手の矛盾を抉り出し、拡大し、崩壊させていこう。我々は間違っていないし、今後も団結して闘っていこう」と呼びかけた。萩原さんは、闘争方針を語った。「来る五月二十八日、市東さん農地法裁判に先立ち、正午より千葉市内で集会デモを行う。七月、第三誘導路粉砕の現地闘争を行う。ギリシャでは総選挙で民衆が街頭に出て闘っている。民衆が団結することで変えることができる。我々は、裁判において闘い、大衆運動化して、現地闘争につなげて闘おう」と呼びかけた。 反対同盟の呼びかけに応え、5・28裁判闘争、七月現地闘争をともに闘おう! |
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