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■4・22 東京 AWCが米大使館に抗議行動 国際抗議行動の一翼として アジア共同行動日本連(AWC)は四月二十二日に、アメリカ大使館に対して、米帝が主導する軍事演習を弾劾する抗議闘争に立ち上がった。 米軍は、四月十六日から約二週間、フィリピン国軍とともに、米比合同軍事演習「バリカタン」を行った。この演習には自衛隊も参加している。こうした軍事演習を強行することで、日米軍事一体化を強め、日米帝によるアジア太平洋地域に対する侵略戦争態勢を強化しようとしているのだ。 今回のバリカタン演習には、米軍四千五百人、フィリピン国軍二千三百人々が動員されている。その演習地域はスプラトリー(南沙)諸島に近いパラワン島を含んでおり、これは中国への軍事的牽制・対抗を目的とするものだ。 このスプラトリー諸島には、中国が資本主義大国としての進出を狙っている。こうした大国のエゴに対して、フィリピンのバヤンなど反帝民族解放闘争の人民勢力は、フィリピン人民の民族自決権と領土保全の権利を侵害するものであると事態を批判している。他方で、米帝によるフィリピンの侵略と略奪のための米比合同軍事演習と米軍駐留協定(VFA)に対しても戦闘的な反対行動を積み重ねてきている。 このバリカタン演習と重ねるように、朝鮮半島においては、二月二十七日から四月三十日までの長期間にわたる大規模な米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ/フォール・イーグル」が強行され、これには一万人以上の米兵を動員して展開されている。これに加えて三月末からは米韓海兵隊による実働上陸訓練「双竜訓練」が実施された。これらは朝鮮民主主義人民共和国に対する戦争挑発であり、侵略戦争準備である。このような戦争挑発を繰り返し行いながら、日米韓の各政府は、共和国による人工衛星打ち上げを長距離弾道ミサイルの発射実験だと決めつけて「北朝鮮脅威論」を煽り立ててきたのだ。 こうした帝国主義国の軍事的策動に対抗していかなければならない。そのためには、フィリピン、韓国をはじめとしたアジア太平洋地域の民衆と連帯し、このような動きに対して、断固とした共同の反撃をつくりだしていくことこそが必要である。今回のバリカタン演習に対して、フィリピンのバヤン・KMUなどや、ILPS(国際人民闘争連盟)は、国際抗議行動をよびかけた。アジア共同行動(AWC)日本連や反戦実などがこれに応え、国際連帯行動を闘った。 AWC首都圏の仲間たちは抗議文をもってアメリカ大使館に向かったが、大使館は土日だから抗議文を受け取らないというふざけきった態度に出てきた。警視庁の警官もアメリカ大使館に肩入れし、抗議行動を妨害してくる。こうした態度にこそ、奴らが何を守ろうとしているのかがはっきりと表れるものだ。AWCの仲間たちは、こうした妨害を許さず、大使館正面で、大声で抗議文を読み上げ、弾劾していった。 日米帝国主義に対して、アジア人民とともに、共同の反撃をさらに強めてたたかっていこう。 |
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