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■4・9 千葉 市東さん農地裁判 弁護団、空港会社の「同意書」「境界確認書」偽造を追及 四月九日、千葉地裁民事二部(白石史子裁判長)において市東孝雄さんの耕作権裁判の第二十三回口頭弁論が行われた。法廷に入れない人が出るくらい多くの人が傍聴闘争に駆けつけた。 成田空港会社(NAA)は、市東さんが耕作している南台の畑の一部を「不法耕作」と決めつけ明け渡し請求をしているが、契約畑の位置特定の誤認と証拠の偽造問題、そして弁護団の調査・追及で次第に明らかになってきた「南台四十一―八」の畑の買収をめぐる違法・無効問題で、空港会社の主張を裏付ける法的根拠が揺らいでいる。この公判では、弁護団の追及によって、白石裁判長が空港会社によって偽造された「同意書」「境界確認書」に対して、関心を示させるという成果をかちとった。 裁判後、弁護士会館で伊藤信晴さんが司会をして報告会が開かれた。まず市東孝雄さんが「耕作権裁判も重要な局面をむかえてきた。みなさんともにたたかいましょう」とあいさつを行った。弁護団からは「空港会社が取得したと主張する土地は空港の敷地外にまたがる。これは農地法違反であり、空港会社の訴え自体が無効となる」「用地交渉の記録を提出させなければならない」「空港会社が『国策裁判』ということにあぐらをかいて横着するようなあり方をゆるしてはならない」と解説が行われた。裁判報告会の後、支援運動報告が行われ、北原鉱治事務局長、市東さんの農地取り上げに反対する会、動労千葉、関西実行委員会が発言し、萩原進事務局次長が「今、空港周辺で一番の地主は空港会社だ。われわれは闘争に勝利してそういうものを解放していきたい」としめのあいさつを行った。 次回公判は、七月二十三日の午前十時三十分から。「偽造と違法」で追い詰められる成田空港会社への反撃を強めよう。 |
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