共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     3・30 山口

  愛宕山売却決定に抗議し、岩国で緊急集会開催される
 




 三月三十日、岩国市民会館において、「愛宕山」の売却決定に抗議し、「オスプレイ」岩国配備を阻止する緊急集会!が開催された。主催は住民投票の成果を活かす岩国市民の会だ。
 最初に「活かす会」代表の大川さんの、「岩国市民は市民投票で艦載機移駐反対の意思を示しました。反対していかなければ新たな負担が押し付けられる。最後まで一緒に声を上げましょう」との主催者挨拶から集会は始まった。
 愛宕山を守る会の岡村さんからは、二十三日の山口県庁行動の臨場感あふれる報告の後、「子々孫々に負の遺産を押し付けるわけにはいかない。今後は、闘う相手が県から国に変わる」と闘う決意が述べられた。また岡村さんは、三月二十四日に厚木基地に新型電子戦機EA18Gグラウラーが配備され、米軍の事情で艦載機移駐は五十九機から六十機に変更されたことを取り上げ、防衛と外交に関して米に追随する日本政府の弱腰を批判し、占領者気取りの我が物顔で日本中の施設を軍事利用する米軍や、それを保証する日米地位協定を批判した。同時に「今後、県の愛宕山土地計画変更手続きの不備が絶対に問題になる。土地の名義が変わったからといって、そんなに簡単に米軍住宅は建設できない」と指摘した。
 また「地元で頑張ってきた愛宕山住民の訴え」として、基地の固定化に伴い、岩国や広島が際限なく基地の街になることや基地被害の拡大や不処分の連鎖への懸念が示され、「住民の意思をまとめて広い運動にしていくことが一番効果的だということは、沖縄や上関が示している」と、四月一日の五十九回目となる見守りの集いへの結集が訴えられた。当日は、見守りの集いの後、焼肉や焼きそばを食べ、花見や交流会をし、楽しみながら住民に運動を広げていくとのことだ。
 続いて、オスプレイの危険性を明らかにしたDVD上映後に、田村市議の講演があった。田村さんは、オスプレイの構造上の特性から「最初から地面に激突することが保証されている機種」とその危険性を明らかにした。また「飛行距離が飛躍的に増大したことにより、直接的に基地機能が強化されるにも関わらず、知事も市長もオスプレイ配備に反対せず、『機種の変更』で済ませてきた。岩国への移駐を前提として厚木基地に配備された新鋭電子戦機グラウラーは、以前の機種にくらべて騒音が二倍になる上に、機種変更に伴い一方的に移駐機の数が増やされた。これも、『機種の変更』で済ませるのか」と国の軍事・外交政策を無批判に受け入れる県や市の姿勢を強く批判した。さらに、「オスプレイの岩国配備は米軍が断念したと報道されたが、運用でオスプレイが飛来してくるのは間違いない。沖縄へのオスプレイ配備も含めて、絶対に反対しよう」とオスプレイへの警戒を緩めず闘おうと呼びかけた。
 フロアー発言で広島の方からは、「新滑走路運用開始後、騒音が激しくなった。グラウラーも含めて、監視を強化しよう」との訴えもあった。
 岩国・広島周辺では、岩国基地・愛宕山を中心にした大型道路整備が進められており、集会当日の三十日も、愛宕山周辺の県道や市道が開通した。岩国一帯を軍事要塞化し、岩国基地を東アジア最大の基地へと位置づけ直そうという米軍の意思も明らかだ。そうした中、岩国基地の拡大・強化を許さない岩国市民の固い決意が改めて鮮明になっている。岩国市民の闘いの重要性は増す一方だ。全県的・全国的に支援を拡大していこう。

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.