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     3-4月 関西

  大飯原発再稼働反対掲げ連続決起

 
 3・25福井集会、4・7日関西集会、

    4・14枝野・福井訪問抗議闘われる

 



 野田政権による大飯原発再稼働が切迫するなか、三月二十五日(日)には福井市で、四月七日(土)には滋賀県・大津市で大飯原発再稼働に反対する集会が連続して開催され、四月十四日(土)には枝野経産相の福井訪問に対する抗議闘争が果敢に闘い抜かれた。
 三月二十五日の福井市での集会は、「大飯原発三/四号機『再稼働』に慎重な判断を求める市民集会」という名称で、原子力発電に反対する福井県民会議が主催したものであった。北陸自動車道が雪で規制され、集会中・デモ中もあられやみぞれが降るというあいにくの天候であったが、集会には七百人(主催者発表)が結集した。午後一時、集会は県庁横の福井市中央公園で始まった。最初に、福井県民会議を代表して住職の中蔦哲演さんがあいさつに立った。中蔦さんは、大飯原発再稼動をなんとしても止めようと力強く訴え、今日から三月三十一日まで福井県庁ロビーでハンガーストライキを行なうと宣言した。続いて、山口幸夫さん(原子力資料情報室共同代表)、藤岡一昭さん(脱原発一千万人アクション副事務局長)、島田広さん(弁護士/元もんじゅ訴訟弁護団)が発言し、越前市議会議長からのメッセージが紹介された。その後、各地からの決意表明に移り、滋賀を代表して発言に立った「さいなら原発・びわこネット」事務局長の野坂昭生さんは、四月七日の大津市での「大飯原発再稼働を許さない4・7関西集会」への総結集を訴えた。また、大阪から参加した池島芙紀子さん(ストップ・ザ・もんじゅ)が決意表明を行なった。最後に、福井県知事あての「大飯原発再稼働に慎重な判断を求める要請」の採択を行い、集会参加者は福井駅までのデモを貫徹した。
 四月七日(土)には、午後一時三十分から大津市・なぎさ公園おまつり広場で「大飯原発再稼動を許さない4・7関西集会」が開催された。主催は、同集会実行委員会で、関西各地から六百人(主催者発表)が結集した。この集会には、福井の反原発運動から松下照幸さん(元美浜町議・森と暮らすどんぐり倶楽部代表)が参加し、大飯原発再稼働を阻止するために枝野経産相が福井を訪問したときには、全関西から福井に結集してほしいと訴えた。福島からの避難者の発言に続いて、京都から長谷川羽衣子さん、大阪から垣沼陽輔さん、韓基大さんが決意表明を行なった。集会終了後、参加者は関電滋賀支社を通過するデモを貫徹した。この集会には、東京のたんぽぽ舎なども参加した。
 四月十四日(土)の枝野経産相の福井訪問は、前日の夜に確定するというあわただしいものであった。原子力発電に反対する福井県民会議が大衆的な抗議行動を提起できないという厳しい条件のもとではあったが、午後二時ごろから福井県庁前には枝野を迎え撃つために約三百人が結集して抗議行動を展開した。福井県庁は、堀で囲われた城の中にあり、堀を渡る橋は三つある。抗議行動に参加した人々が県庁への正面入り口となる橋の前の交差点に集結していることに恐れをなした枝野は、福井県庁に通じる別の橋を使って県庁に入った。それが判明したあと、抗議行動の参加者は城のなかに入り、県庁の建物の前の阻止線のところで抗議行動を展開した。その後、参加者は阻止線を突破して、県庁入り口のガラス扉の前までなだれこみ、機動隊と激しくもみあう状況となった。結局、その場は三人の代表が県庁のなかに入り、申し入れを行うということで収拾された。抗議行動への参加者は、枝野が県庁を出るまで抗議行動を貫徹した。
 この日、アジア共同行動・京都は、もともと第二回福井フィールドワークを予定していた。アジア共同行動・京都は、午前中に美浜町の「森と暮らすどんぐり倶楽部」で松下照幸さんとの交流を行い、その後福井県庁前の抗議行動に合流・参加した。これらの再稼働阻止に向けた関西・全国の闘いによって、五月五日の北海道電力泊原発3号機の停止までに大飯原発の再稼動を強行することはほぼ不可能となった。大飯原発再稼働を阻止するための闘いをさらに強化していこう。



 

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