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■1・17 千葉 団結街道裁判 「原告適格なし」を許さず成田市を徹底追及 一月十七日千葉地裁。反対同盟の本年最初の裁判闘争として、団結街道裁判が開かれた。七十名が傍聴に駆けつけた。被告・成田市は「原告適格なし」を主張し、門前払いを狙っている。また、「成田市には、『市道の用途廃止の要綱』はない」として沿線住民の市東さんの同意なしで市道を廃止したことを正当化しようとしている。 この日の法廷では、反対同盟が、原告適格を主張する準備書面を提出した。北原さんや萩原さんら反対同盟員の団結街道の利用実態を明らかにした。また、成田市提出の準備書面で、市が「今回の廃道処分は、市道廃止の六類型の一つ、『公益性の高い土地で路線を廃止しても問題ないケース』に当たる」と説明したことに対して、追及した。「他の廃止例と比べて、この廃道処分が適正になされたのかどうかが問題だ。それを判断するためには、六類型のそれぞれについて、具体例を出さなければならない。過去の事例を全て出しなさい。通行の用に供していた道路の廃止例があれば出しなさい。その道路の交通量も出しなさい。沿線住民が畑を耕作していた例があれば出しなさい」と追及した。次回期日を五月八日と決め、閉廷した。 弁護士会館へ移動し、報告会を行った。伊藤さんが司会として、「報告会は毎回、謙太郎さんがどっしりと安定した司会進行をしていた。遺志を引き継ぎ闘っていく」と挨拶した。 北原さんは「二〇一二年の裁判が始まった。団結街道は明治時代から使ってきた生活道路だ。地元住民にとって、不可欠の道だ。封鎖によって、畑まで危険な道を、以前の三倍の時間をかけて行かねばならない。第三誘導路によって、市東さんを空港に囲い込んでしまおうとしている。土地取り上げは年内にも判決が予想される。力づくでやってくるだろう。二〇一一年の勝利を引き継ぎ、年寄りも若者も、それぞれが闘いぬく中で新しい時代を生み出そう」と檄を発した。 萩原さんは「反対同盟は本年、原発、TPP、沖縄の基地に反対して闘う。世界の民衆の決起に呼応して、日本人民の決起が求められる。成田市は、幽霊のような『公益』は保護するが個人の個別利益は保護しない、とふざけた主張をしている。市東さんの土地取り上げを既成事実であるかのように廃道処分を行った。我々が市に野菜の被曝調査を求めてもなかなか動こうとせず、福島原発の事故を認めていないかのような態度を取っている。この裁判闘争を徹底的に闘いぬく。三月全国集会での大結集を作り上げよう」と呼びかけた。 闘いの中で倒れた謙太郎さんの遺志を引き継いで、反対同盟は二〇一二年、裁判闘争、現地闘争を闘いぬく構えである。反対同盟とともに闘おう。 |
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