共産主義者同盟（統一委員会）

■12・1　東京・日比谷野音

狭山事件の再審を求める市民集会

　石川さん「再審決定の包囲網を作ろう」と訴える

　

　十二月一日、日比谷野外音楽堂において、「なくせ冤罪！　いまこそ取調べ可視化・証拠開示の法制化を！　狭山事件の再審を求める市民集会」が同集会実行委の主催で開かれた。会場の日比谷野外音楽堂には全国各地から部落大衆、労働組合員、市民ら千五百人が結集した。
　集会では、石川一雄さん、早智子さん夫妻があいさつに立ち、「前日、福井事件の再審開始決定が出た。次は狭山だと信じている。再審決定の包囲網を作ろう。毎日の闘いの中で元気でおります。このチャンスをつかみ、再審開始をかちとろう」と訴えた。
　社民党衆議員の服部良一さんは「二度と冤罪を作らないために人権侵害救済法案と可視化の立法に力を入れる」と発言。布川事件で再審無罪をかちとった桜井昌司さん、足利事件で再審無罪をかちとった菅家利和さん、志布志事件で無罪判決をかちとった川畑幸夫さん、志布志事件国家賠償裁判原告団長の藤山忠さん、袴田事件で再審請求をしている袴田巌さんのお姉さんの袴田ひで子さん、そして「無実のゴビンダさんを支える会」の事務局長の今井恭平さんが次々にマイクを握り、狭山再審に向けた連帯と、警察権力の取り調べの可視化法の成立と、検察に証拠開示を義務付ける法律を作ることが急務であると訴えた。
　集会後は、この間全国的に取り組んできた「公正な証拠開示の法制化を求める署名」二十五万筆を携えて国会請願デモをおこなった。「証拠開示、取調べ可視化法の早期制定を」「冤罪をなくす司法民主化を」とシュプレヒコールをあげながらデモ行進し、衆院、参院に署名提出・請願をした。
　石川さんとともに再審をかちとろう。