共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     11・29 千葉

  三里塚・第三誘導路裁判第四回口頭弁論開かれる

 原告適格を主張し、国・空港会社を弾劾

 




 十一月二十九日千葉地裁で、第三誘導路裁判第四回口頭弁論が開かれた。六十名が傍聴に駆けつけた。裁判前に反対同盟は、翌週に地裁で開かれる市東さんの農地の行政訴訟に関するビラまき情宣を行った。
 第三誘導路建設は、市東さんの家や作業場、畑を空港の中に囲い込み、爆音と排気ガスで移転を迫る暴挙である。二百二十億円をかける工事に一片の正義性もない。
 国交省と空港会社は、「反対同盟に訴える資格はない」「原告適格はない」と、とんでもない主張をしている。反対同盟は、準備書面(2)を陳述し、原告適格性を主張した。
 裁判後、場所を移して報告会が行われた。北原事務局長があいさつした。
 「傍聴ありがとうございました。団結街道は、明治、大正、昭和を通じ、生活道路であった。現闘本部が建っていたが、第三誘導路を作るために封鎖された。八月六日原爆の日に夜討ち、現闘本部破壊が行われた。
 五月二十日東京高裁で判決では、傍聴人、関係人五十人が逮捕される未曾有の事件が発生した。あのようなめちゃくちゃな裁判、判決で、法律を守るべき立場の人があのような状況に追い込まれていった。彼らがいかに追い詰められているかを示した。やはりいざとなれば、彼らは法律を無視する。
 四十六年間を振り返って、成田空港建設は当初から間違っていた。間違った政治がここまで日本国民を苦しめてきた。若い人に話を聞くと、青春の夢を描くことができないと言う。結婚して子どもを生んで育てる展望が見えない」。
 「どうしたらいいか。誰かがやるだろうという時代は終わった。一人一人が決起して、そして今の政治を根本から変えなければだめ」「野田政権が進めるTPP。日本の農業を解体させてしまおうというものだ。私たちはTPPに反対する。これからの日本農業のあり方をもっと関心を持っていかなければならない」。
 「今年一年を振り返ると、三月十一日の東北大地震、大津波で、原子炉が何箇所も振動で壊れた。放射能が拡散した。全国に散らばった放射性物質は、埋めたら消えてしまうものではない。土を掘り起こして放射性物質を埋める。しかし何十年も生きている。天災地変、何かの時に放射性物質が生き返る。原発はなくさなければならない。体に気をつけてまた二〇一二年を闘いぬく事を宣言する」と力強く決意を明らかにした。
 つづいて弁護団が報告した。「反対同盟は、国交省に対し、二〇〇六年、二〇一〇年の許可申請の全文を出すように求めたが、〇六年のものは抜粋のみ、一〇年のものは全くなしで、応じていない。騒音予測調査では、市東さんの所を避けて計測したことは大きな問題だ」「日本の司法では主権者の権利が十分保障されていない。原告適格が狭い。最高裁は、行政処分の重大かつ明白な違法性という設定をし、より厳しい条件にしている。国交省の側に立証責任があるのだということを主張した」。
 「原発裁判では裁判所は一貫して、国策とのお墨付きを与えてきた。成田空港についても国策として加担してきた。現地闘争、裁判闘争で、悪の循環を断ち切ろう」。
 「来る十二月六日の裁判は重要だ。農地強奪裁判の最終盤だ。来年は、さらにシビアな闘いになる。原発問題もあり、弾圧が強化されている。裁判闘争には限界があるが、各自の持ち場で全力でやろう」と呼びかけた。
 農地死守、実力闘争で反対同盟とともに闘おう。



 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.