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     10・27~29 東京

  「もう黙っていられない」

 福島の女性たち先頭に経産省前座り込み





 「もう黙ってはいられない」と福島の女性たちが十月二十七~二十九日の三日間、経済産業省前に座り込んだ。
 要求は大きくふたつ、福島の子どもたちを疎開させることと原発の廃炉だ。
 三月十一日の東日本大震災以来の東電と政府の情報隠し、基準値の緩和や無責任な「安全」の安売りに、被曝下にある福島の女性たちは本当に怒っている。近県や東京でもホットスポットが住民の自主検査で明らかになっている。にもかかわらず政府は「子どもは長袖を着て、屋内で運動を」などと被曝を前提にした生活を強制している。そしてあろうことか、野田政権は原発の再稼働、輸出を公言している。
 子どもを生み、地域で育てるといういとなみをしてきた福島の女性は、心底怒っている。何度も政府や省庁に抗議するために上京し、「子どもを守る施策を」「安全な場所へ疎開させよ」と要求して来た。福島の土を持参し放射線の値を示し、この決定的な事態をつきつけた。こうした必死の要求への答えが、「除染基準を決めて除染」だというのだ。校庭の片隅のブルーシートで覆われた汚染土から放射線は出続ける。政府の無策は見殺し人殺しレベルだ。
 福島の女性の呼びかけに、全国の女性たちが集まった。原発の足元で反対運動をしている人、原発計画に反対している人、そして、福島原発の廃炉をめざす女性たちがのべ二千五百人近く集まった。さまざまな手作りのプラカードや布を掲げ座り込んだ。官邸への申し入れ、経産省門前での抗議行動、包囲の毛糸編みリレー、集会などさまざまな取り組みが行われた。連日、福島現地や避難先から八十~百名が参加、最終日はさらに参加者は増え、日比谷公園から一千人のデモが行われた。
 東電前では怒りのシュプレヒコール、糾弾がくりかえしたたきつけられた。心底からの叫びといきどおり、涙の抗議を女性たちはともにした。
 終わりの集会は感動的だった。福島の女性たちは「計画したことは全てやれた」「全国の女性に元気づけられた」「参加したくても来れなかった福島の女性に伝える」と三日間を締めくくった。そして、座り込んだ女性たちが編んだ毛糸玉を、拍手の中、続いておこなわれる「全国の女たちの座り込み」にひきついだ。
 福島の女性たち、関東近県の女性たち、全国の反原発を闘う女性たちが交流と連帯を深めた。そして、女性が先頭になって全ての原発を廃炉にする決意を新たにした。




 

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