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   9・23 京都

 
アジア共同行動・京都が第17回総会

 五つの闘いの基軸をガッチリと確認





 九月二十三日(土)午後一時からNPO法人京都社会労働センター事務所において、アジア共同行動・京都の第十七回総会が開催された。今回の総会は、第一部としてノーニュークス・アジアフォーラムの佐藤大介さんの講演会、第二部として議案の提案と採択を行うという構成であった。
 アジア共同行動・京都の代表の瀧川順朗さんの主催者あいさつに続いて、佐藤大介さんが「反原発運動の国際連帯を!アジアからすべての原発をなくそう」というテーマで講演を行った。ノーニュークス・アジアフォーラムは、一九九四年に設立総会を日本で開催した。それ以降、日本・韓国・台湾・フィリピン・インドネシアなどアジア各国・地域の持ちまわりで毎年国際フォーラムを開催し、アジアにおける反原発運動の国際連帯を推進してきた。講演では、この十七年におよぶ活動がパワーポイントを用いて報告された。ノーニュークス・アジアフォーラムは、何よりも各国・地域の原発に反対する地元の住民との交流、それぞれの国・地域の反原発運動の相互連帯を重視し、きわめて実践的なたたかいを展開してきた。
 3・11の福島原発事故を受けて今年の夏の国際フォーラムは日本において開催されたが、各国・地域からの代表団は福島の住民や祝島の住民などとの交流を積み重ねた。また、日本からの原発輸出をめぐっても、日本での原発輸出に反対する海上阻止行動や相手国での原発輸入阻止行動を連携した闘争としてつくりだしてきた。反原発運動の国際連帯、日本からの原発輸出に反対するたたかいを推進していくにあたって、ノーニュークス・アジアフォーラムとの連携は、重要な位置をもつものとなる。このことを実感させる講演であった。
 休憩をはさんで、次に十七回総会の第二部に移った。議長選出のあと、第一議案(活動報告と方針案)、第二議案(会計報告と予算案)、第三議案(人事体制案)が提案され、それぞれ原案どおり採択された。活動方針案では、深まる資本主義の世界的危機と野田政権の登場という新たな情勢のもとで、以下の五つのたたかいの基軸が提案された。① 沖縄・岩国・神奈川の反基地運動に連帯し、米軍再編・日米軍事一体化と対決していき、アジアから米軍を総撤収させるたたかいをさらに推進していくこと、十一月二十六日・二十七日の岩国行動二〇一一に関西から総結集すること、②原発の維持・推進を公然と掲げた野田政権と対決し、原発の廃止を政府・国会において決定することを迫る最も広範な共同行動をつくりだすこと、停止中の原発の再稼動、とりわけ福井原発・もんじゅの再稼動を阻止するためにたたかうこと、原発輸出に反対し、反原発運動の国際連帯を推進すること、③在特会ら排外主義差別者集団と対決し、在日の仲間への連帯と共同のたたかいを組織しつづけていくこと、④アジア各国・地域の民衆との連帯に引きつづき取り組み、反戦反基地闘争、反原発闘争、新自由主義グローバリゼーションとのたたかいなどを軸に、国際共同闘争に参加していくこと、⑤京都・関西において、左派の総結集による闘いを引き続き推進し、また労働運動との結合を強めていくことであった。
 人事体制では、洛南ユニオン・中金労組・自立労連・きょうとユニオン・ユニンぼちぼち・連帯労組関生支部など京都の主要な左派労組・地域ユニオンから運営委員会に活動家が参加し、労働運動との結合がさらに強化された。また、アジア共同行動・京都の企画や集会などに個人として参加してきた活動家のなかから、新たに複数名が運営委員会に参加した。アジア共同行動・京都は、この総会を新たな出発点にし、さらにたたかいを発展させていこうとしている。ぜひ、その努力を成功させていきたい。



 

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