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   ■6・23 東京

 一坪反戦地主会関東ブロックが集会

 緊迫する沖縄・高江情勢

 

 沖縄の高江ヘリパッド建設阻止闘争は、七月工事再開に対する攻防で煮詰まっている。高江現地での座り込み、防衛省―沖縄防衛局への抗議・要請、そして沖縄をはじめ全国各地で支援行動が展開されているのだ。
 六月二十三日にも「本土」東京で「沖縄・高江ヘリパッド建設問題報告会(七月からの工事強行を許さない集い)」が開催された。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックと現代史研究会の共催によるものだ。
 関東ブロック・共同代表の外間三枝子さんは、冒頭、当日の六月二十三日が六十六年目の沖縄戦「慰霊の日」であることにふれながら、沖縄県の式典に出席した菅首相を批判した。また、集会前におこなった防衛省への申し入れで、「(ヘリパッド建設は)高江住民にとって負担軽減ではない」との追及に対し、防衛省は「沖縄の負担軽減のため」と繰り返していることを批判した。
 つづいて、沖縄からかけつけた沖縄平和運動センター・事務局長の山城博治さんが、「高江・辺野古の現場から」と題して発言した。
 山城さんはまず、これまでの高江や辺野古の闘いの経験をふまえながら、「現地だろうが東京だろうが大阪だろうが、場所は違ってもやっぱり市民一人一人が無謀なことは止めるべきだ、やっちゃならないという声を上げることが重要です。それが日米国家権力による巨大な工事を止めることにつながるだろうなと思います。絶望感や無力感にさいなまれますけど、沖縄の現状を考えるとあきらめてはならない、ネバーギブアップ! 声を上げ続ける中で私たちの課題を見つけていきたいと思います」と述べ、沖縄の基地の現状について報告した。そして高江の闘いについて、「オスプレイは辺野古が実現しようがしまいが高江に配備します。配備されたら沖縄本島全部を飛び交う。伊江島まで行きます。そういう訓練をするのがオスプレイ配備の目的です。本当に怖いことです。だから高江のみなさんは体を張って阻止しています。実は高江だけじゃないですね。沖縄本島全部に実際飛び交うわけですから、沖縄の住民すべてがオスプレイ反対と言ってくれなければ困る。高江の闘いは二〇〇七年から孤独な闘いを続けておりますが、十五名の住民が一挙に沖縄防衛局によって『道路往来妨害』ということで裁判に訴えられました。八歳の子どもまで訴えられたことに親御さんたちは毎日毎日恐怖でおののいています。そういう厳しい状況の中で、住民の会の人たちは闘っています。ぜひそのことを理解してください。高江に行くときは最大の敬意を払いながら、がんばろうと、くじけるな!みんなが支えている!と、今、闘いを進めているところです。全国の仲間がかけつけてもらっていることに感謝をしています」「今、県知事もオスプレイ配備反対、東村長も反対、(高江)区長も反対で、だんだんだんだん、世論の形勢が変わってきています。そのことに期待をして、私たちは高江で闘いを進めると同時に、沖縄中をひっくるめた、教科書の闘いのように、五万人、十万人のオスプレイ配備反対県民大会を開いて全県の世論でオスプレイ配備を止めようと思うわけです。その力でオスプレイの訓練基地である高江オスプレイパッド建設を止めさせます。実現できます」と訴えた。
 連帯発言では、フォーラム平和・人権・環境、全国労働組合連絡協議会、全労協・全国一般東京労働組合、沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委員会、「ゆんたく高江」実行委員会、沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会が発言し、ともに支援運動をおこなっていくことが確認された。
 集会の最後には、関東ブロック・事務局長の木村辰彦さんが沖縄防衛局に対する抗議・要請はがきへの協力を求め、団結がんばろうをおこなって、七月以降の工事再開を許さないための運動の強化を確認しあった。



 

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