共産主義者同盟(統一委員会)






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   ■5・22 関西

 
第二回「JCLフォーラム」開かれる



 さる五月二十二日、共産主義者同盟(統一委員会)関西地方委員会は「JCLフォーラム」と銘打った党主催の公開討論会を開催した。
 開かれた議論の場をつくり、討議を通じてさまざまな問題について見地を深め・発展させていくことを目的とする「JCLフォーラム」は、これで二回目の開催となる。討論会には十数人の労働者・活動家が参加した。参加者は前回と比べて少なかったが、約三時間半、討論は活発に行なわれた。
 今回、取り上げられたテーマは、「中国人研修生・実習生問題への取り組みと日中労働者階級の連帯」という問題であった。冒頭、司会から、「日中労働者階級の連帯の問題は、しだいに重要性を高めてきている。この問題は歴史的な視点からとらえ返される必要がある」との提起が行なわれ、つづいて、敗戦直後の日本の炭鉱における中国人労働者の決起、一九七〇年の華僑青年闘争委員会による「七・七告発」についての資料が紹介された。その後、「活発な論議を」との呼びかけでフォーラムは始まった。
 最初に、ここ数年、地域ユニオン運動の一環として中国人研修生・実習生の支援運動に精力的に取り組んできた一同志から講演を受けた。同志は、今回の東日本大震災における中国人研修生・実習生の被災の実態についてふれつつ、「研修生・実習生を単なる支援対象としてではなく、われわれと同じ労働者階級である団結すべき移民労働者としてとらえる」という自己の立場を明確にしたうえで、「外国人研修・技能実習制度の現状と問題点」「その具体的事例」「日中労働者階級の連帯」の三つの領域で約一時間半の報告・提起を行なった。講演は具体的な経験・苦闘にもとづいたものであり、その内容は生き生きとして分かりやすいものであった。中国人労働者に対し、いかに過酷な搾取・収奪が日本社会で行なわれているのかの実態も明らかにされた。討議においては、支援活動の具体的内容などをめぐって多くの質問や意見が出された。支援運動を具体的には何に結びつけていくべきか、という問題については一定の議論となった。
 参加者からは「研修生・実習生問題についてはほとんど知らなかったので勉強になった」「同志の貴重な経験を聞くことができ、その一端を共有できたことは良かった」などの感想が出されている。関西地方委員会では、今後もこの「JCLフォーラム」の取り組みを新しい領域の党活動として継続・発展させていくことが確認されている。


 

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