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   ■4・19 千葉

 
団結街道廃道処分取消訴訟第三回口頭弁論

 成田市の違法性を追及



 四月十九日、千葉地裁六〇一号法廷で、団結街道廃道処分取り消し訴訟の第三回口頭弁論が行われた。前日の耕作権裁判に続き、連日の裁判闘争であり、出荷作業とも重なるなかであったが約七十名が傍聴に参加した。
 三月一日に行われた前回弁論で、原告全員に「原告適格がない」となんの根拠もない暴言を吐いた成田市と成田空港会社(NAA)に対する反論が行われた。反対同盟弁護団は、成田市が入札も経ずに単独でNAAに市道を払い下げたこと自体が違法であり、現在進められている第三誘導路建設そのものも違法であるとしたうえで、不利益をこうむる住民の権利を認めた小田急裁判などの判例を使って、国道五十一号線に通じる生活道路を一方的に封鎖され、地域住民の権利が侵害されたと主張した。さらに「江戸時代の地図にも書かれた道であり、地域が入会権を有している」「成田治安法によって不当に封鎖されている現闘本部につながる道だ」「成田市の示した迂回路は交通量が多い危険な道で、市東さんは自宅から畑までこれまでの三倍の時間をかけなければならない」と原告の主張の正当性を主張し、成田市とNAAを追及した。
 裁判後、弁護士会館で行われた報告会では、北原鉱治事務局長が「市東さん宅を囲っている天神峰の鉄板フェンスは第二次世界大戦時の捕虜収容所よりひどい。家や畑を空港が囲んでいる。これが人間のすることか。裁判官には一度現地を見に来いといいたい。三里塚は全国の心ある人たち、思いを寄せる人たちとともに四十五年間たたかい続けてきた。なにもやましいことはない。このたたかいに敗北したら、農民がいくら抵抗しても国が土地を自由に使えるという前例になってしまう。これからの時代を背負う若い人々や幼子のために責任を果たそう」と檄をとばした。また萩原進事務局次長は「われわれに原告資格がないというなら成田市や千葉県にもないはずだ。住民が維持管理してきた道を近代以降、便宜上市に管理を委託したというのが歴史的な背景。団結街道と簡単に呼ぶが、たたかいによって作られてきた道だ。大地震と原発事故で空港を維持できるかどうかという時に、第三誘導路とか三十万回飛行とかいってる場合か。原発と一緒に空港建設ももうやめろというべきだ」と述べた。
 団結街道(成田市道天神峰―十余三線)は、昨年六月二十八日未明、夜陰に紛れた空港作業員と警察権力によって封鎖された。市東さん宅を囲むように、第三誘導路の建設が二百億円もかけて企まれている。
 次回は七月十二日の十時半から行われる。また、五月二十日には、東京高裁において現闘本部裁判が予定されている。多くの傍聴で成田市とNAAに反撃していこう。



 

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