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 ■1・24  千葉

  市東さん耕作権裁判

 空港会社は位置の誤りを認め提訴を取下げよ




 二○一一年最初の三里塚の裁判が一月二十四日、千葉地裁で開かれた。市東さんの耕作権裁判第十八回口頭弁論である。七十名が傍聴に駆け付けた。空港会社(以下、NAA)は、暫定滑走路の誘導路を直線化しようとして、現闘本部と市東さんの畑を取り上げようとしている。NAAが「市東さんの耕作地だ」と言う場所には、市東さんが耕したことがない場所(四十一番地の九)が含まれている。「地積測量図」は、畑の位置を誤記している。そしてこの「測量図」を添付書類とした、市東東市さんの署名入りの「同意書」「賃借地境界確認書」。NAAが農地取り上げの唯一の根拠とする図面が誤っているのだ。この裁判は無効、却下とすべきものである。弁護団は、今月十五日に旧地主藤崎氏を訪ね、対談したことを報告した。「藤崎氏は、『同意書』・『確認書』を『知らない』と言った」とのことである。ここに到り、国策裁判をあずかる白石裁判長はいらだちを隠さず、「錯誤の主張はこれで終わりか」と、NAAをかばって早期結審に持って行こうとした。弁護団が猛然と立ち上がり、「NAAは何も答えていないではないか。なぜ終わらせようとするのか」と強く抗議した。昨年に続き反対同盟は、裁判闘争を攻勢に進めている。
 弁護団はNAAに対し、藤崎氏との秘密交渉の記録を出すよう求めている。「担当者上西氏が亡くなったからわからない」などという逃げは通用しない。さらに強力にNAAを追及しよう。次回は四月十八日に開かれる。
 裁判後の報告会で市東さんは「昨年の裁判は押しまくって闘った。今年も、現闘本部、第三誘導路の闘いがあるが、昨年を上回るほど力強く進んでいきたい」と決意を述べた。北原さんは「第三誘導路の迂回路工事が大体終わった。今日は切り換え阻止闘争も予想していた。現地に見張り員を残し裁判に来た。今日はなくとも近いうち来るだろう。現地闘争、裁判闘争を一体のものとして闘おう。青年、学生、労働者の未来のために三里塚は闘う。世界の平和のために闘おう」と呼びかけた。萩原さんは「二月四日の高裁現闘本部裁判を闘おう。井上裁判長に、実地検証、証人調べをさせよう。NAAから市東さん宅へ『一月中に切り回し道路へ切り換えます』と、宣戦布告の電話があったが、一月には絶対にやらせない。裁判闘争、現地闘争を一体のものとして闘おう。NAAのあせりにかられた攻撃だと見抜いて、闘い抜こう」と呼びかけた。この呼びかけに応え、反対同盟とともに闘おう。



 

 

 

 

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