共産主義者同盟(統一委員会)
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■8・1 大阪 辺野古移設反対掲げ沖縄県人会・郷友会の共催で集会 八月一日午後二時から四時三十分まで大阪の大正区民センター・ホールにおいて、「思いを声に 声を行動に 普天間飛行場の辺野古移設に反対する関西沖縄県人会・郷友会の集い」が開催された。主催は、大阪沖縄県人会連合会、沖縄県人会兵庫県本部、京都沖縄県人会、奈良沖縄県人会、近畿八重山郷友会、関西宮古郷友会、関西今帰仁郷友会、関西地区読谷郷友会の共催であった。参加者は、名簿記入者で五百五十四人、実数では六百人近い結集であった。そのほとんどが、沖縄県人会・郷友会からの参加であった。集会の構成は、以下のものであった。 琉舞―金城康子琉舞道場 司会―大阪沖縄県人会連合会事務局長・名幸祥夫さん 主催者あいさつ―大阪沖縄県人会連合会会長・嘉手川重義さん 講演・現地報告―4・25沖縄県民大会実行委員会事務局長・新里米吉さん 決意表明―沖縄県人会兵庫県本部青年部長・宮城亜福さん、都沖縄県人会会長・大湾宗則さん、近畿八重山郷友会会長・東民雄さん エイサー演舞―関西ガジュマルの会 閉会の辞―奈良沖縄県人会会長・宮城静夫さん 関西各府県の沖縄県人会・郷友会八団体の共催で開催されたこの集会は、これまでに例のない画期的なものであった。このような集会が成立した背景は、言うまでもなく沖縄現地のたたかいが超党派的な「島ぐるみ」のたたかいへと発展してきたことにある。自民党から共産党までさまざまな人たちが存在する沖縄県人会にとって、この条件がなければ集会の開催が難しかったことは明らかである。 ここに至る経過は、以下のものであった。今年の四月から、京都では京都沖縄県人会と連携した沖縄連帯集会が積み重ねられていった。沖縄県民大会に連帯する四月二十五日の辺野古京都行動が呼びかけた京都集会とデモに京都沖縄県人会が組織として参加。五月十五日には、京都沖縄県人会の呼びかけによって、普天間基地法行動に連帯する京都集会とデモが開催された。この集会で、大阪沖縄県人会連合会、兵庫沖縄県人会本部、奈良沖縄県人会などの各府県の沖縄県人会・郷友会がこぞって発言を行った。そして、六月十二日の共産党系・非共産党系の双方から千二百人が結集した京都で最大規模の沖縄連帯集会において、京都沖縄県人会は集会の柱のひとつとしてともに奮闘した。他方で、六月八日には普天間飛行場の辺野古移設に反対する関西の沖縄県人会・郷友会緊急アピールが発表され、八月一日の集会の開催に至ったものである。アジア共同行動・京都や京都の市民運動関係は、このような京都沖縄県人会の動きを全面的に支持し、協力してきた。 内容的には、新里さんの講演は今年の前半の鳩山政権との現地における攻防、県民集会組織化の過程など、リアルでわかりやすいものであった。まさに「島ぐるみ」のたたかいにまで発展した沖縄の人々の思いをいかに鳩山政権が踏みにじったのか、新里さんはこれを厳しく批判し、沖縄のたたかいへの引きつづく連帯を訴えた。各県人会・郷友会の発言は、普天間基地の閉鎖・撤去と辺野古新基地建設反対という課題を訴えるという点で、ほぼ足並みをそろえたものであった。沖縄戦の体験をふまえた戦争への怒り、沖縄差別への怒りが前面にでるもので、五月十五日の京都における沖縄連帯集会での各沖縄県人会・郷友会の発言とくらべて、基調的にも前進してきたことをうかがわせるものであった。京都沖縄県人会の大湾さんの発言は、集会に参加した沖縄県人会の人々に、たたかいの確信と基調を提起するような発言であった。大湾さんは、この発言の最後に、ベトナム戦争のときに沖縄からのB52の出撃に対して「ベトナムの人々を殺すな」とたたかった経験にふれ、いま沖縄の米軍基地からはイラク・アフガンに米軍が出撃して人々を殺している、自分たちが基地の犠牲になってきたということだけではなく、このようなイラク・アフガンの人々の殺害をやめさせるためにも基地の撤去に向けてたたかおうと呼びかけた。 六百人近い参加者のほとんどは各府県の沖縄県人会・郷友会からの参加であり、関西の左派労働運動・市民運動からの参加は、沖縄県人会主体の集会であることを尊重して、主だった活動家たちの参加にとどまった。関西では、京都は別として、沖縄県人会と左派労働運動・市民運動の結びつきは決して緊密ではなかった。今回の集会は、このような沖縄県人会と関西の左派労働運動・市民運動の関係をつないでいく貴重な機会ともなった。 |
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