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改悪教育基本法路線と対決

  反「日の丸・君が代」掲げ総決起集会



教育基本法改悪反対集会(2月6日)
 二月六日、東京・中野区の中野ゼロホールにおいて「改悪教育基本法路線と対決し、『日の丸・君が代』の強制を許さない2・6総決起集会」が石原・大原都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットの主催で開催された。会場には、学校現場でたたかう教職員をはじめとした二百二十名余が参加した。
 はじめに司会の「二〇〇五年からはじまった卒業式前に行なってきた総決起集会は、今回で六回目。現場から『日の丸・君が代』の強制を許さないたたかいを続けていこう」というあいさつで集会は開始された。
 まず、「主任教諭制度が導入された学校現場からの報告」と題して、小学校、障害児学校、都立高校の教職員それぞれから学校現場の報告が行なわれた。
 手当てが出ない夜遅くまでのサービス残業や、実質的に週休二日制をなくしている土曜日授業(土曜補習)の実施などの過重労働のなかで、二十七歳の若手の教職員が過労死に追い込まれた実態が暴露され、肉体的・精神的に多くの教職員が疲弊していることが明らかにされた。そして主任教諭制度は「日の丸・君が代」の強制とともに、教育現場での労働強化が実質的に強行されるなかで教職員の団結を分断し、監視・管理するために導入されたものであることが明らかにされ、そのような攻撃を跳ね返してたたかい続ける決意が表明された。
 つづいて、ジャーナリストの斎藤貴男さんによる「民主党政権の教育政策と石原・都教委の教育行政を批判する」と題した講演が行なわれた。
 斎藤さんは、「民主党政権になってから百三十日が過ぎた。新自由主義に基づく構造改革が小泉・竹中の基本路線だった。深刻な派遣切りや障害者自立支援法、後期高齢者医療制度といった政策についてはたしかにマニフェストで何とかしようと掲げているが、構造改革と決別するとはひと言も言っていない。民主党は、昨年十一月に成長戦略策定検討チームを発足させた。経済成長を先に掲げることからも基本的にすべての点で自民党政権と変わらない」と批判した。
 さらに、「東京都では、都議選で民主党が圧勝し都議会の勢力が逆転したが、いまだに石原は健在である。石原は、労働者、女性、失業者、高齢者などを片っ端から差別し、おとしめている。石原は知事に就任したころ『東京から日本を変える』と言ったが、たしかに後からきた構造改革が石原に追いついた。石原は、築地市場移転、新銀行東京、オリンピック招致を推進した。これらはすべて自らの保身のための、また石原ファミリーが首都政界を牛耳るための施策である」と批判した。さらに石原は「教育の分野では10・23通達を出し『日の丸・君が代』を強制した。養護学校では新たにスロープを付けてまで生徒を壇上に上げた。都教委は職員を出張させ不起立の先生をチェックした。その結果、被処分者は数百人にのぼる」と、教育現場での「日の丸・君が代」の強制と弾圧を全国的にも突出して行なう石原都政を徹底批判した。そして「朝の来ない夜はない。卒・入学式で石原に抵抗する姿勢をみせつけていただきたい。唯々諾々としていれば認めたことになる。石にかじりついても頑張ってほしい」と講演をしめくくった。
 つづく裁判闘争原告(被処分者)からの報告では三人から、「君が代」不起立を続ける被処分者からも三人が発言した。そして、全国各地からは東京・杉並、千葉、大阪・門真、福岡市の四人から発言が行なわれた。集会の最後に「2・6総決起集会決議」「民主党による新たな教員免許法案に反対する2・6集会アピール」が採択され、集会は終了した。


 

 

 

 

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