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 ■9・17 千葉地裁

 鈴木さん、一坪共有地裁判

 不公正な仲戸川裁判長を弾劾





 九月十七日千葉地裁で、一坪共有地の裁判が開かれた。七十名が傍聴に駆けつけた。この裁判の裁判長は現闘本部裁判と同じ仲戸川である。反対同盟と支援は朝八時から一時間、裁判所前で、建物の実地検証を行うよう抗議するビラまき情宣を行った。裁判に先立ち反対同盟と弁護団は、仲戸川裁判長に対する申し入れを行った。六月二十五日の現闘本部裁判の法廷で仲戸川裁判長は、実質審理の打ち切りを一方的に通告した。反対同盟は七月二十一日、この不当決定に抗議し、以下二点の実施を申し入れた。①石橋、法理証人の再喚問と直接対面による証人尋問、②木造建物の存在と建物構造を確認する実地検証である。この申し入れに対し、この日までに何の返答もない。反対同盟はこの不誠実な対応に対して重ねて抗議し、権利の立証において絶対不可欠な前記手続きを実施するよう、申し入れた。民事第五部の書記官室へ行き、仲戸川裁判長への面会を求めた。応対した書記官は奥の部屋へ四・五回伝令に走った。裁判長は出てこず、書記官によると、回答は「なし」、「法廷でしか対応しない」というものだった。その後総務課へ行き、千葉地裁の所長に、仲戸川裁判長の更迭を要求する申し入れを行った。

 十時半、開廷した。弁護団が、現闘本部裁判についての要求に対する回答を求めた。裁判長は「この裁判とは関係ないので」と言い、審理を進めようとした。この発言に、弁護団、傍聴団の怒りが爆発した。弁護団は発言の撤回を求めた。裁判長は無視して審理を進めた。

 この日の裁判では、六月五日付けで、原告・県から釈明が提出された。県とNAA(空港会社)との間の、「土地譲渡契約書、買付証明書、購入申込書」は、「所持していない」という釈明だった。これについて弁護団は、「存在しないのか、存在するが持っていないのか?」と追及、県は「存在しない」と返事した。県の釈明文書は、都合の悪いものは隠し、終始ぼんやりとごまかす形が貫かれている。弁護団は、「県とNAAとの間で何らかのやりとりの記録があるはずなので、裁判長から出すように促してほしい」と追及した。裁判長は「できるだけ出してください」と弱々しく促した。次回期日は、早期結審を狙う県と裁判長のもくろみを打ち破り、一月二十八日となった。裁判長は弁護団に対し、「次の書面で主張は全て出そろいますか。」と、半分冗談のつもりか笑顔で問い掛けた。弁護団は返答を拒否した。ふざけた裁判長に対して、再び法廷内が怒りであふれた。閉廷後も絶え間なくヤジが飛んだ。

 法廷の手前の待合室で報告会が行われた。弁護団は、「空港反対の裁判として、現闘本部裁判と一坪共有地裁判をリンクさせて闘った。拙速裁判を許さない我々の闘いにより、県は事業計画を〇七年から一一年へ延期した。現在、日航も身売りし、空港会社もさびれている。県が計画する貨物ターミナルなど必要ない」と発言した。被告の鈴木いとさんは「一坪共有地は個人のものではなく、反対同盟の財産。反対同盟とともに闘う」と挨拶。北原鉱治事務局長は「裁判が佳境に入ってきた。裁判は裁判として闘い、現地闘争は現地闘争として闘う。寒くなるが体に気をつけ、廃港まで闘おう」と呼びかけた。萩原進事務局次長は、「十一月十二日予定の現闘本部裁判で結審させない闘いをしよう。市東さんの裁判も煮詰まっている。反対同盟と弁護団が一体となって、有効な闘いを組もう。十月二十二日予定の北延伸供用開始への抗議に立ち上がろう」と呼びかけた。現闘本部強奪、農地取り上げを許さず、反対同盟とともに闘おう。


 
 

 

 

 

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