共産主義者同盟(統一委員会)
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■7・18 大阪 「在特会」の排外主義デモ・集会に抗議 「許すな北朝鮮 関西デモ実行委員会」なる右翼団体が、七月十八日に大阪・鶴橋周辺で、差別と排外主義に満ちた許しがたい街宣・集会・デモを計画していることが発覚した。これを知った関西の戦闘的労働者・市民・学生たちは、断固たる抗議闘争に立ち上がった。アジア共同行動・大阪、釜ケ崎パトロールの会、労働者共闘の三団体が緊急行動を呼びかけ、七月十八日当日、抗議のたたかいが午前中から夕方にかけて取り組まれた。 この日の街宣・集会・デモの主催団体である「許すな北朝鮮 関西デモ実行委員会」とは、正真正銘の右翼ファシストたちの集まりである。共催団体には、「拉致被害者救援」を大義名分にして「反北朝鮮運動」をくり広げてきた「救う会・大阪」などが名をつらねている。また「応援団体」には、外国人参政権に反対する市民の会・関西などのほか、在日特権を許さない市民の会(在特会)の名前があげられている。周知のように在特会は、本年四月の埼玉県蕨市でのデモをはじめ、このかん各地で在日・滞日外国人への攻撃をくり返してきた悪名高い右翼団体である。かれらは六月十三日、京都で百名規模の排外主義デモを強行している。在特会は、京都につづくこの日の大阪での行動を、「関西での政治登場」をはかっていく重要な行動として位置づけていた。在特会らは、「在日北朝鮮のメッカ、大阪鶴橋で大デモ行進決行!」と叫び、在日韓国・朝鮮人が多数居住する鶴橋周辺地域に照準をしぼり、きわめて挑戦的な行動にうってでてきたのである。 この右翼の策動と対決して呼びかけられた緊急行動には、大阪を中心にして約八十人の労働者・市民・学生が結集した。午前十一時、北鶴ふれあい公園において、盾を持った警察・公安が会場を取り巻くなか、アジア共同行動・大阪の仲間の司会のもとで、右翼デモ抗議・弾劾の集会が行なわれた。集会では、労働者共闘、アジア共同行動・京都、あすじゃ、釜ケ崎パトロールの会、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、自立労働組合連合・大阪地域分会、関西単一労組からの発言が行なわれ、右翼ファシストによる在日韓国・朝鮮人に対する襲撃にも等しい行動への怒りがあいついで表明された。またこうした「草の根ファシズム」の動きが、日本帝国主義の朝鮮民主主義人民共和国への敵視・包囲攻撃、そして戦争準備と排外主義育成の動きと完全に一体化したものであることが口々に語られた。集会後、JR鶴橋駅に向って、炎天下、戦闘的なデモンストレーションが行なわれた。デモ隊は鶴橋駅に到着後、そのまま駅頭で市民への訴えのビラをまく。駅頭でシュプレヒコールをあげると、いっしょに唱和する通行人もいた。 休憩を取ったあと、在特会、救う会らの行動に対する監視活動が取り組まれた。午後二時、鶴橋駅前に右翼の宣伝隊が登場してきた。右翼は「拉致被害者救出」の署名活動を行ない始めたが、これに応える人はほとんどいない。街宣マイクからは「北朝鮮になめられるな」とか「自衛隊を使って拉致被害者を救出すべきだ」など、聞くに堪えない発言がくり返される。突然、一人の男性が、右翼の発言に大声で抗議し始めた。在日朝鮮人であるという。怒りに耐えかねて声を上げたのだ。これをきっかけにして、鶴橋駅頭は在特会、救う会らへの弾劾の場と化した。多くの市民が注視するなかで行なわれた弾劾行動によって、右翼の主張には一片の正当性もないことが明らかになった。右翼ファシストらは「左翼の挑発に乗るのはやめましょう」と言いながら、公安警官に守られて、かれらが集会を予定していた公園に移動し始める。戦闘的労働者・学生たちはさらに監視活動をつづけた。 「君が代」の合唱から始まった右翼の集会は、参加者三十人ほどであった。抗議の集会・デモ・シュプレヒコールに包囲され、在日韓国・朝鮮人からの指弾を浴び、市民からは無視されて、この日の右翼の行動は破産のうちに終わった。だがしかし、警戒をゆるめることはできない。その後も七月二十日の福岡、二十五日の京田辺など、かれらは全国各地で、まさに「草の根」的な行動をくり返している。引き続き、在特会らの策謀に対して、抗議と監視の活動を強めていく必要がある。 |
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