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 ■4・8 東京

  けんり春闘全国実が中央総行動

 要請・抗議、集会・デモが終日闘われる
 




 四月八日、けんり春闘全国実行委員会の中央総行動が終日闘いぬかれ、日本経団連、首都高速会社、厚生労働省、国会に赤旗と闘う労働者の熱気がみちあふれた。

 午後二時日本経団連の前は、首都圏を中心として、全国から参加した労組の旗にうめつくされた。抗議集会が開催される。けんり春闘全国実の藤崎共同代表が主催者あいさつをおこなう。「09春闘は、世界大不況のなか派遣・非正規・外国人労働者のきりすて、雇用破壊のなかで闘われている。だが、民間大手では実質的な賃下げとなっており、中小・派遣・非正規の賃上げをしばっている。資本金十億円以上の会社では二百二十八兆円の内部留保がある。これを賃金にまわさせなければならない。雇用を守り、生活できる賃金を守るために闘おう。均等待遇、生活できる賃金を派遣・非正規・外国人労働者に。雇用・生活・権利・人権を守るために闘おう」とのべた。

 次に、東部総行動からの発言がおこなわれた。「今日、午前九時から亀有駅頭での情宣をおこない四つの会社への社前行動をおこなってきた」と報告された。東京せいそうは「今こそ官民の総団結で雇用と賃上げを」と訴えた。

 つぎに、関西からの発言として自立労連からスイートガーデン中部工場の閉鎖という攻撃についての発言がおこなわれた。「四月六日に中部工場の閉鎖が突然通告された。『中部工場は閉鎖する。転勤するか、できない人は辞めてもらう。七月までに移動をおこない、九月までに工場を売却する』というものだ。労働者を突然路頭に迷わすものだ。親会社プレシアの藤木会長は『組合が強くなれば、会社がつぶれる』と公然と言う人間だ。組合は『工場閉鎖全体反対』のビラまきを開始している。抗議ファクスを集中するなどの支援をお願いする」とよびかけた。

 つぎに、中岡事務局長をはじめとする日本経団連への申し入れ要請団の送り出しをおこなった。だが、日本経団連はこの申し入れの受け取り自体を拒否するというまったく不当な行動にでた。これに抗議する多くの労働者は敷地のなかに赤旗をもってはいり断固たる抗議をおこなった。

 集会はつづいて全石油昭和シェルの「ストライキを闘った」という報告、国労闘争団の「社会を変えるために闘う」という発言、郵政ユニオンの「3・19に全国十拠点でストライキを闘った。二十一万人の非正規の均等待遇を要求した」という報告、全造船関東地協のいすゞ分会の闘いの報告をうけた。最後に日本経団連への抗議のシュプレヒコールと団結がんばろうをおこない、日本経団連前での行動を終えた。

 次に、首都高速会社に移動した。首都高会社のまえには、すでにハイウェイ共闘の労働者が「怒」や「首都高会社は高齢者の職場を守れ」などと書いたムシロ旗をもって結集している。ただちに集会が開始された。主催者を代表して全港湾が発言し「貨物量の激減のなかで厳しい闘いをおこなっているが、大企業のエゴをゆるさず闘う」とのべた。つづいてハイウェイ共闘が「09春闘はこれからはじまる。非正規・高齢者の職場を守るために闘う」と発言した。東水労、電通労組、東部労組、ベルリッツ東京ユニオンの発言をうけ、神奈川シティーユニオンの外国人労働者の歌を披露し、最後にシュプレヒコールと団結がんばろうをおこなって、首都高会社前での行動を終わり厚生労働省に移動した。

 省前でも集会がおこなわれた。地方から京都・大阪・徳島・宮城の労組が参加していることが報告された。主催者あいさつを中小政策ネットの代表がおこない、東京労組、国労千葉、N関労の発言をうけた後、要請団の送り出しがおこなわれた。つづいて全造船関東地協いすず自動車分会、宮城全労協が発言をおこない集会をおえた。

 総行動の集約的闘いとして日比谷公園の霞門にすべての参加者が結集して国会へのデモ・要請行動が五時三十分からおこなわれた。ムシロ旗や組合旗を先頭に国会へのデモが霞ヶ関を席巻した。国会では衆参の議面前で社民党・共産党への要請行動がおこなわれ、シュプレヒコールが国会にたたきつけられた。解散地点までのデモを闘いぬいた労組・労働者は中央総行動の成果を確認して、09春闘勝利の闘いの前進を誓って解散した。

 民間大手・連合が資本の賃下げ攻撃に屈服するなか、中小の09春闘はこれからが正念場である。全国で闘いぬこう。

 
 

 

 

 

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