共産主義者同盟(統一委員会)
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■1・20 市東さん、行政訴訟第6回口頭弁論 反対同盟弁護団が空港会社の違法性を徹底暴露し弾劾 一月二十日千葉地裁で、市東さんの行政訴訟第六回口頭弁論が開かれた。約百名が傍聴に駆けつけた。 この日の裁判では、被告千葉県が準備書面七を提出した。市東さんの弁護団が準備書面八、九を提出し、要旨を述べた。 準備書面八では弁護団は、農地の賃借契約の解約を知事が許可したことは、憲法二九条(財産権)、三一条(適正手続き)に違反すると主張した。九三年に(当時の空港公団が)二期工事の部分について収用採決申請を取り下げ、事業認定が失効した。空港会社は耕作者の市東さんに無断で底地を買収し、地主の立場で賃借契約の解約、明け渡しを迫るという暴挙に出た。これは第二の公用収用であり、明らかに違法である。 準備書面九では、県の釈明に対する全面的な反論を行った。①空港会社が成田市農業委員会へ、農地の転用を申請した。農業委員は現地に来て、車から降りて畑を三十秒くらい眺めただけで何の調査もせず、農業委員会で強引に通してしまった。②地主から八八年に農地を買収し、〇三年までそのことを隠していた。登記もせず、ただ保有し続けた。適正手続きに明らかに違反している。③賃借地の特定を誤ったままで解約申し入れを行い、釈明を拒否している。④空港会社の黒野社長(当時)は、東峰地区住民に「やり方が間違っていた」とお詫びの手紙を書いた。空港会社は、六六年以来一貫して暴力的違法行為をしている。強制測量、強制代執行、岩山の鉄塔の破壊、東山氏の虐殺、現闘本部の封鎖等々。違法な組織による違法な空港建設は取り消されるべきである、等を主張した。 次回はさらに、市東さんの自宅の前の畑の土地境界の特定について主張する予定である。裁判長は「これで主張は全部ですか?」と早期結審をもくろんだが、反対同盟・弁護団ははね返した。 裁判の後、プラザ菜の花に移動し、報告会が行われた。市東さんは「多くの傍聴ありがとうございます。旗開きが終わり今日から裁判闘争です。今日は私が訴えた裁判です。十月に提訴され二月三日に始まる新しい裁判は、今日の裁判と裏表の関係です。お忙しいと思いますが周りを取り囲む大傍聴をお願いします」と訴えた。 北原鉱治事務局長は「遠くからご参加ありがとうございます。農民は農地を守る権利がある。反対同盟は裁判闘争として弁護団とともにたたかう。だが裁判だけでは勝てない。現地で強制収用が必ずやってくる。体を張ってたたかう、実力闘争しかない。反対同盟は市東さんとともにたたかう。政府は農地を勝手に奪う雛形を作ろうとしている。全国の農民が生きられるか否かのたたかいとして、日本列島の農民の決起を呼びかけたい。全国の人々にこの問題を我が物として立ち上がってくれるように訴えてほしい。四十三年間たたかってきた中で、たたかえば必ず勝てる」とあいさつした。 萩原進事務局次長は「反対同盟は二月三日の裁判を、今年一年をかけた闘争として重視する。代執行、航空騒音、工事による騒音、成田用水、一坪強奪裁判、成田治安法、みんなやりかたが憲法違反だ。市東さんの問題でも農地法を逆用して農地を取ろうとしている。農民のおかれた立場、農地をどうするのか。三里塚の土地取り上げはかつても今も、国家を挙げた攻撃としてある。代執行を迎え撃つ。あまりにも理屈、正義がない成田の裁判。万余の人民の砦を作る。市東さんは裁判も勝つ。実力闘争でも勝つ。反対同盟は市東さんとともに勝つ」と力強くアピールし、報告会を締めた。 次回は四月二十一日(火)十一時から行われる。裁判所を取り巻く多数の傍聴で勝訴を勝ち取ろう。 |
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